【統計】中国2018年第3四半期国内総生産・GDP
中国国家統計局発表
中国の2018年第3四半期国内総生産(GDP)伸び率は6.5%に減速。
これは2009年第1四半期以来の低い伸び率。
いつもなら強気で統計を弄る中国政府ですら、景気鈍化を認めざるをえなくなっているほど、実体が悪化しているということだと思います。
この表にはここもと出てきている各種統計について前月比伸び率が書かれています。
左から、鉱工業生産、固定資産投資(設備投資)、社会消費
こちらも同様に、各種統計をまとめてあります。
上から鉱工業生産、固定資産投資、不動産投資、社会消費(小売)、消費者物価CPI、生産者物価PPI
一見してわかるとおり、鉱工業生産が落ちてきています。
米中貿易戦争というより、単純にシクリカルな下落局面にみえます。
設備投資も落ちてきています。
不動産投資は強いです
消費はいまだに粘ってます
ただし、消費者物価は上昇中
生産者物価は下落中なので、マージンは改善傾向でしょうか。
とりあえず、このGDPの下落を中国政府が発表したことは、さらなる新常態(ニューノーマル)がやってくることを認めたことになります。
今度のニューノーマルは4%程度でしょうか。
一人当たり名目GDP成長率が1万に向かう国家はどこも通る低成長時代に、中国も入ってきたということ。
これは別に、アメリカとの貿易戦争とか関係なしに、既定路線だったと思います。
あとはどれだけ、それに慣れるかという点だけが、重要でしょう。