【統計】世界の風力発電容量 各国別ランキング【グラフ】

【統計】世界の風力発電容量 各国別ランキング【グラフ】

 

今回は、世界の風力発電容量を国別順位でグラフ化してみてみます。

 

 

 

国別 風力発電設備設置規模 2017年 (単位:MW)

 

圧倒的に中国の風力発電の設置規模が大きいことがわかります。

風力発電においては、中国は2位のアメリカに対してダブルスコアに近い規模となっています。

 

2017
China 164061
US 87544
Germany 55876
India 32878
Spain 23120
United Kingdom 19836
France 13559
Canada 12313
Brazil 12293
Italy 9662
Sweden 6820
Turkey 6516
Poland 6446
Denmark 5412
Portugal 5049
Australia 4572
Netherlands 4281
Mexico 4213
Ireland 3425
Japan 3399
Romania 3038
Other Europe 2872
Belgium 2849
Austria 2830
Greece 2541
South Africa 2094
Finland 2023
Other S. & Cent. America 1579
Uruguay 1504
Chile 1421
South Korea 1215
Norway 1162
Morocco 934
Pakistan 792
Egypt 750
Taiwan 692
New Zealand 690
Bulgaria 668
Thailand 628
Other Asia Pacific 624
Philippines 427
Costa Rica 378
Hungary 329
Ethiopia 324
Tunisia 245
Other Middle East 244
Argentina 241
Iran 191
Other Africa 145
Total CIS 96
Total World 514798

 

 

 

 

 

 

風力発電は非常に大きい設備ですから、基本的には広い国土の国が設置量を増やしやすいです。

中国は2000年代から重化学工業の発展を推進してきましたが、それにより2010年頃より酷い公害に見舞われました。

特に大気汚染がひどく、粒子状物質PM2.5や窒素酸化物NOxが問題になりました。

これを解決するため、石炭火力発電の比率を引き下げることを中国政府はめざし、風力発電など再生可能エネルギーの設置を急ぎました。

 

なお近年、欧州では洋上(オフショア)での風力発電が盛んになっています。(とくに英トライトン・ノールやデンマーク沖合など)

国土が狭い国でも洋上に風力発電用プロペラを設置するならば騒音被害も気にしなくていい、というわけです。

 

シーメンスガメサ、MHIヴェスタス(三菱重工との合弁)などがこの分野に積極的で、欧州で培った技術をもとにアジアなどにも展開していこうとしています。

特に台湾海峡などは風向、風量ともに申し分ない風力発電の好立地とされ、同地での発電を巡って入札に多くの参加者が群がる事態になりました。(台湾海峡でのプロジェクトを落とすには、台湾に風力発電設備を作る産業を作ることが条件となっています。)