【中国】中全会とはなにか?~2018年の第19期『四中全会』いまだ開催されず

【中国】中全会とはなにか?~第19期「四中全会」いまだ開催されず

 

中国共産党大会の翌年秋に行われてきた四中全会(第19期四中全会)がいまだ開催されず

いつもなら党大会の翌年に行われていた四中全会が今年はまだ行われていません。(今回は第19期四中全会)

理由はよくわかりませんが、米中貿易戦争が影響している可能性は大きいと思われます。

今回はこの、中全会についてみていきます。

 

 

四中全会とは?

四中全会とは、四回目の中全会という意味です。

四・中全会です。

 

 

中全会とは?

中国共産党中央委員会の全体会議のことです。

中国は共産党が国家よりも上に立っています。

その、中国共産党の大きな方針決定は5年に一度の共産党大会(党大会)で行われます。

しかし、5年に一度しか大きな方針を決定できないのでは不都合があります。

というわけで、細かい微調整をしていくために、5年毎の党大会を一つの期ととらえ、その一期のうちを中全会にわけていろいろ決めていくわけです。

 

 

中全会の回数

党大会が終わると次の党大会まで5年あります。

このあいだに中全会は7回行われます。

7回のうち1回目は党大会のすぐあとに行われ、おもに中央委員の紹介や党の執行役員人事を決定することになります。

次の二中全会では国務院(政府)の役員人事を決定します。(首相、副首相とかです)

さらに三中全会は新指導部が国家をどういう方向で運営していくのか、その基本的な方向性が示されます。

三中全会は非常に重要です。

そして、秋になると四中全会、五中全会、六中全会、七中全会とやるわけです。

 

 

四中全会~七中全会までは修正のための中全会

この四~七までの中全会では方針の微調整や法改正、経済政策の修正などが行われます。

現在、中国の景気は落ち込んできています。

米国との外交関係は悪化しています。

こういった諸問題をどう解決していくのか、それが今回の四中全会のキモになるはずでした。

 

 

 

なぜ2018年の第19期四中全会が行われないのか?

なぜ第19期四中全会がなかなか開催されないのか?

これはよくわかりませんが、米国との首脳会談の行方を待ってから行うつもりだったのか、経済対策の方針で内部で揉めているのか・・・とりあえず、いつもにはないことが起きている、イレギュラーな状態なことは確かです。

「今回は四中全会が行われないのではないか?」とすら言われています。

また中には、「習近平指導部が崩壊する前段階なんじゃないか」と指摘するこえもあります。

個人的には習近平の失脚はないと思いますが、細かい人事で変更が行われる可能性はあります。

ただ、習近平はお友達人事が好きですから、もし飛ばされるとしたら政府のほうの李克強首相かもしれませんが。。。

 

 

四中全会が開かれないことで中央経済工作会議に注目集まるか

四中全会が開かれないことにより、毎年12月に行われてきた中央経済工作会議に注目が集まっていくと思われます。

ただこちらも、まだ日程などのアナウンスがありませんし、開かれない可能性もあるのですが・・・

 

とりあえず、習近平体制第二期に入ってから色々とイレギュラーなことが多い。

何か大きなことが起きる可能性には要注意です。

以上。