S&P500
米10年債利回り
WTI原油
前営業日は⇒2018年12月31日 米国株式市況概況
年明けの米国市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000揃って上昇。
朝方は非常に弱い動きで始まったが、その後おおきく売り込む動きもなく底堅く推移。
今回の下げ相場に先んじて軟調になっていた小型株がしっかりした展開。
金利が急低下しており10年債と2年債の利回り差が急接近。
10年債は2.62%台まで低下している。(債券価格が上昇している)
こうした金利低下局面にあるものの、セクター的には金融セクターが上昇した。
セオリーでいけば金利低下は金融セクター売りのはずだが、そうはなっていない。
また、金利低下を好感するとされる不動産、REIT、公益セクターが下落しているのが特徴。
この点に関しては、自分はこちらの記事で
2018年の米国株(ADR含む)年間パフォーマンスをヒートマップでみてみよう
「個人的には米国の公益と不動産REITには下落圧力がかかりそうな気がします。とくにREITのなかで2018年の年初来パフォーマンスが高いもの。ヘルスケアREITと住宅系REITなどはちょっと危なっかしい感じがします。2019年はそれら割高なものから別のもの・・・具体的には、景気後退になるなら生活必需品セクターの別銘柄に移るか、もしくは2020年の景気回復期待を受けてシクリカルセクターに移行するか、そのどちらかじゃないかという気がします。」
と書きましたが、年始から早速その動きになっています。
なお、この日上昇したのは、金融の他では半導体やエネルギーなど。
運輸セクターがいまいち弱め推移なので全般的な強気相場にはなっていないはずですが、半導体は先んじて下落していたので買いが入っているのかもしれません。
ただし、引け後にはAppleが売上高の急減を発表しており、これをうけてAppleは10%近く下落しています。
こうした影響がどう出てくるか
もしこうした悪材料がありつつも半導体セクターなどに買いが入るなら、弱気は捨てねばなりません。
ちょっと注意してみていく必要があるでしょう。
合算出来高は78億株
年明けにしてはよくできています。