【3194】キリン堂ホールディングスの業績と株価
今回は近畿圏を地盤に全国300店舗超を展開するドラッグストアチェーン、キリン堂ホールディングスについてみていきます。
まずはキリン堂ホールディングスの会社説明から始めます。
キリン堂ホールディングスの会社説明
キリン堂ホールディングスは、近畿圏を中心に全国に300店舗超を展開するドラッグストアチェーンです。
ジェイドラッグ、ニッショードラッグの買収によりドラッグストア事業のシェアを拡大しています。
キリン堂ホールディングスの沿革
- 1958年 キリン堂を大阪市都島区で設立
- 2000年 大証2部上場
- 2003年 東証2部上場
- 2004年 東証1部上場
- 2011年 マツモトキヨシとPB商品で提携
- 2012年 子会社のニッショードラッグがジェイドラッグを吸収合併
- 2014年 キリン堂ホールディングスを設立
- 2017年 メディカルトラストを買収、共進薬局を吸収合併
キリン堂ホールディングスの業績
ここからはキリン堂ホールディングスの業績を同社決算資料などをもとにみていきます。
(この記事は2019年1月11日に書きました)
キリン堂ホールディングスの2018年Q3決算の業績
https://twitter.com/chu_sotu/status/1083425872017731584
キリン堂ホールディングスの2018年Q3業績は売上2.4%増、営業利益9.3%増
夏場の災害による販売不振により通期見通しを下方修正。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1083426638786789377
調剤売上は9.9%増と好調。
3Q期末店舗数は369店舗。
キリン堂ホールディングスの株価
キリン堂ホールディングスの株価は夏場をピークに1/3に急落
凄まじい下落だが、いったい何があったのか?
キリン堂ホールディングスの株価急落の要因~インバウンド需要の失速~
キリン堂ホールディングスの株価が急落した要因について、思いつくものを挙げてみます。
まず理由の一つには、インバウンド需要の低迷懸念があった可能性があります。
相次ぐ災害の影響で日本への観光旅行客が減速するのではないかとの懸念と、中国の景気減速、さらには中国による手荷物関税の導入本格化による部分が大きいかもしれません。
とくに手荷物関税についてはまだQ3では完全には見えていないので、そこは以前として残る懸念です。
キリン堂ホールディングスは関西圏地盤ですから、インバウンド需要好調で買われてきた部分が大きいです。
こうした動きは嫌気された可能性が高いです。
キリン堂ホールディングスの株価急落材料2~薬のネット販売解禁~
個人的にさらに懸念しているのは薬価引き下げ問題や、クスリのネット販売解禁などの議論。
もしも処方箋薬のネット販売が解禁されると、店舗を保有するビジネスを展開している企業にとっては、いま雇っている薬剤師と店舗設備がお荷物になります。
各社、調剤に力を入れてきましたが、それが大転換することになります。
薬剤師になればくいっぱぐれがない、とばかりに10年前くらいから薬剤師を目指す人が増えましたが、ルール変更で一気に失業の危機に直面することになります。
とりあえず、上記はあくまでも個人的な見解であり、間違っているかもしれません。
もし何か反対意見などありましたら、お気軽にリプください。
他の方の意見も参考にしたいと思います。
以上です。