中国政府がゲーム認可第二弾を実施も、またもやテンセントなど排除される
中国でゲーム認可第二弾実施~テンセントとネットイースは今回も外れる~
中国で春先からゲーム認可作業が滞り、新たなゲームパブリッシングができなくなっていた問題。
先月ようやく新たな認可作業が開始され、今回さらに第二弾の認可作業が実施されました。
・・・が、今回もまた、テンセントやネットイースなど、大手パブリッシャーは排除されたままです。
China Approves Second Batch of Games, None From Tencent Or …
このあたりの基準がどのようになっているのかわかりませんが、中国政府の何らかの意図があるように思います。
その意図のすべてを推し量ることはできませんし、あくまでも予測の範囲でしか話はできないのですが、個人的にはコレ・・・
「テンセントやネットイースくらいの大企業になったなら、開発リソースをゲームなんかに使ってないで、国家の役に立つ生産的な活動に使いなさい」
「ゲームで稼ぐなんてダメです。ゲームやるのは麻薬中毒患者とおなじ。大きくなったらゲームなんてやめて仕事しなさい。」
・・・という、80年代のPTAのような厚かましさを感じます。
中国では都市部の一人当たりGDPがだいたい12000ドルとかそのあたり。
日本も80年代前半に12000ドルに到達しています。
聞くところによれば、中国では受験戦争真っ盛りだそうで。
日本でもそのくらいの時に受験戦争真っ盛り、学力調査の能力的にピークだったのは当時の学生でした。
そして、ゲーム産業が流行ったのも、一人当たり10000ドルをこえたあたりです。
当時はファミリーコンピュータ、略してファミコンですが。
「ファミコンはPTAの目の敵にされて、ゲームなんていくらやってもカネにならない。もっとちゃんと勉強して、人々の役に立つ生産的な活動をするべきだ」
といった論調が流されたのも当時の日本に似ています。
今の中国の偉いさんたちの感覚が、当時の日本の為政者たちなどの感覚と近くてもふしぎではありません。
中国政府としては、若い企業は手っ取り早くゲーム産業で稼ぐのもアリだけど、ある程度育ったIT企業はいつまでもゲームやってないで、もっと違った産業分野などに開発リソースを回してほしい。
という感覚があるように感じます。
とりあえず、政府が統制的に経済活動を決定する癖は、いずれ大きな修正を迫られると思います。
結局のところ、消費者は欲しいものにしかおカネを払いませんから。
以上。