【ZS】ゼットスケーラー(Zscaler)の業績、決算、株価~クラウド時代のプロクシ屋

【ZS】ゼットスケーラー(Zscaler)の業績、決算、株価~クラウド時代のプロクシ屋

今回はクラウドセキュリティ事業者ゼットスケーラー(Zscaler)についてみていきます。

ゼットスケーラー(Zscaler)はパブリッククラウドと提携してSaaS型セキュリティサービスを提供します。

同社のプロクシやクラウド型メールセキュリティサービスなどはシーメンスやGEなどを始め多くの大企業が採用しています。

まずはゼットスケーラー(Zscaler)の事業内容から見ていきましょう。

 


ゼットスケーラー(Zscaler)の事業内容

ゼットスケーラー(Zscaler)の事業内容は、簡単にいってしまえばネットワークセキュリティ事業です。

といっても、幅が広すぎて漠然としていてわかりにくいと思います。

もう少し具体的かつザックリとまとめると、

1.外部からのセキュリティ対策

2.内部から外に向かうアウトバウンドのトラヒック管理

3.アクセスの解析機能

4.情報漏洩対策

などになります。

 

このうち、とくに2のアウトバウンドのトラヒック管理を低コストで提供することが、ゼットスケーラー(Zscaler)の持ち味です。

プロクシサービスをパブリッククラウドベースで提供する会社、とも言えると思います。

 

ゼットスケーラー(Zscaler)はクラウドベースのプロクシ屋

昔は大企業はサーバーを自社において運用していました。

こういうのをオンプレミスっていいます。

で、自社内部から外部へ出ていくアウトバウンドのトラヒック管理なんかも、自社内においた設備で行ってきました。

しかし、現在は多くの会社の従業員は、出先や自宅でも仕事をします。

こうしたトラヒックは自社サーバーでは管理しきれません。(いちいちリダイレクトさせて自社サーバーに記録させ続けるという方法もできなくもないでしょうが、そのシステムの開発コスト、運用コストが莫大になるでしょう)

というわけで、近年多くの企業がクラウドベースでいろいろやるようになってきています。

ゼットスケーラー(Zscaler)は、パブリッククラウドと提携してプロクシサービスのようなものを提供します。

ゼットスケーラー(Zscaler)にトラヒックを転送することで、管理者はポリシーの一元管理ができるほか、リアルタイムで従業員の活動を可視化できるようになったりします。

そしてこれを、利用者人数ごとに低価格で提供すること、それがゼットスケーラー(Zscaler)の強み、だと思います。

 

ゼットスケーラー(Zscaler)の業績

 

ゼットスケーラー(Zscaler)の業績は赤字ですが、好調です。

売上は相変わらず非常に高い伸びをしめしています。

Stock-based compensation expenseが非常に大きいためまだ赤字ですが、

Non-GAAPでみればゼットスケーラー(Zscaler)は直近で黒字化を達成しました。

これは同社にとっては初めてとなります。

今後は利益を刈り取る季節に入ることでしょう。(同時に別の投資を始めるかもしれませんが。)

 

 

なお、ここ数年のゼットスケーラー(Zscaler)の業績動向は以下のようになっています。

 

Non-GAAPの損益率は改善傾向ではありましたが、2018年Q4時点では黒字化は達成できていませんでした。

これが直近では黒字化できているのは大きいです。

 

 

ゼットスケーラー(Zscaler)の株価

この決算を受け、ゼットスケーラー(Zscaler)の株価は大幅高となっています。

業績は好調です。

ゼットスケーラー(Zscaler)のサービスに対する需要の大きさもわかります。

このチャートからは、上値ぶち抜いているし、とりあえず乗っておこうか、という思いがみえます。

とりあえず、以上です。

 

なお、上記はあくまでも個人的な見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任でされるようお願いいたします。