【2502】アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の業績・決算と株価

【2502】アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の業績・決算と株価

 

今回は国内種類大手アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の業績と株価についてみていきます。

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)はアサヒスーパードライで有名ですが、ここもとは国内事業があまり芳しくありません。

いっぽう海外事業は非常に好調に推移しています。

そうした部分を踏まえて、まずはアサヒグループホールディングス(アサヒビール)の事業内容から見ていきます。




 


アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の事業内容

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)はビールなど酒類事業を中心に、アサヒ飲料における清涼飲料水事業、食品事業、国際事業などを行っている持ち株会社です。

主力商品は、アサヒスーパードライ

80年代に発売されるや、瞬く間に大ヒットとなり、現在に至るまでビール界のトップシェアブランドとして、日本を代表するビールとなっています。(人によっては、これをビールと感じない人もいるようです。)

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の国内ビール類マーケットシェアはおよそ37.4%ですが、このほとんどがアサヒスーパードライとなっています。

 

近年、アサヒグループホールディングス(アサヒビール)は国内事業が芳しくないなか、国際事業に注力しています。

 

 

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の国際事業・・・ビッラ・ペローニ、ロイヤル・グロールシュ、ピルスナー・ウルケル

2016年、サブミラー(SAB Miller)をアンハイザーブッシュインベブが買収するにあたり、独禁法の観点からサブミラーの一部事業が売却されることになりました。

それをアサヒグループホールディングス(アサヒビール)が買収し、子会社化したことで同社の国際部門は本体に匹敵する規模の大きさとなりました。

ブランドとしては、ビッラ・ペローニ、ロイヤル・グロールシュ、ピルスナー・ウルケルなどであり、どれも利益率が二桁をたたき出す優良資産です。

 


アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の2018年Q4決算・業績

 

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の2018年Q4業績は売上1.7%増、営業利益12.7%増と好調

ただ、中身をみるとちょっと景色がかわってみえます。

 

 

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)のセグメント別業績

 

事業セグメント別にみると、国内事業が飲料・酒類ともに大幅に悪化しています。

売上の減少が利益の低下につながっており、非常に好ましくない状況です。

食品事業は増益ですが、全体からみると小さなセグメントであり、業績寄与は小さいです。

その反面、国際事業が非常に好調にみえます。

これは前年は9カ月しか載ってない事業部門が通期寄与したことが背景にあるため、やや計算が難しい部分がありますが、とりあえず、海外事業の業績は好調と思われます。

 

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の株価

この記事を書いているのは2019年3月8日深夜

アサヒグループホールディングス(アサヒビール)の株価はPER16倍程度。

EV/EBITDAは10倍程度

まぁまぁ妥当な水準に思います。

事業リスクとしては、やはり国内事業の一段の採算悪化。

欧州経済の冷え込みによる採算悪化。

また、ビール類は世界的に売れ行きが落ちているため、そういった面でも問題を抱えます。

他方、アジアではアサヒスーパードライが好調に売れており、その点はポジティブ。

なお、チャートはどう見ても汚いです。

 

以上です。

なお、上記はあくまでも個人的な見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任でお願いいたします。