【統計】それで、妊娠適齢期・出産適齢期って何歳なん?~周産期死亡率、妊産婦死亡率、染色体異常率から考える

それで、妊娠適齢期・出産適齢期って何歳なん?~周産期死亡率、妊産婦死亡率、染色体異常率から考える

当ブログは経済関連の記事を中心にしていますが、たまには趣向を変えて、妊娠適齢期・出産適齢期について各種統計をもとに見ていきます。

利用する統計は人口動態統計など。

政府統計の総合窓口e-statや海外Wikipediaなどを利用し、

周産期死亡率、妊産婦死亡率、染色体異常率などの統計データをもとに

妊娠適齢期・出産適齢期がいつなのか?を検証していきたいと思います。

それではみていきましょう。




 

 

まず最初に、なんで妊娠適齢期・出産適齢期について唐突に語り始めたのかというと・・・

 

保健衛生的に女性の出産適齢期は20から35まで・・・

 

というショッキングなtweetをみつけたからなんですね。

自分は、遠い遠い昔に読んだ本なので本の名前を忘れたのですが、医学関連の書籍で妊産婦死亡率や周産期死亡率などのデータで16-19歳が一番低いというのを見た記憶があったんです。

なので、この20~35歳が出産適齢期、という主張は全く理解の斜め上をいく発言でした。

それはないだろう?と思って色々調べてみたというのが、今回のブログ記事を書こうと思った発端です。

さてそれでは妊娠適齢期・出産適齢期について検証していきましょう。

まずは周産期死亡率からみていきます。

 

 

 

妊娠適齢期・出産適齢期は何歳か?~周産期死亡率から見れば25~29歳が最低だが・・・

 

まず周産期死亡率についてみていきます。

周産期死亡率というのは、周産期における胎児の死亡率です。

まんまですね。

1000人あたり何人の胎児が亡くなってしまうか、を数値化したものです。

この数字をみるにあたっては、政府統計ポータルサイトであるe-Statを利用させていただきましょう。

利用する統計は人口動態統計です。

これによると2016年のデータでは

周産期死亡率(2016) 総数 19歳以下 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45歳以上
【出産千対】 3.6 4.8 3.1 2.9 3.4 4.1 5.5 12

 

となっています。




ふむ、確かにこれでみると、25~29歳が一番周産期死亡率が低いことがわかります。

これをもとに妊娠適齢期・出産適齢期は25~29歳だという主張が出てくるのもわからないでもありません。

 

しかし同時に考えてみてください。

19歳未満の4.8人と25~29歳の2.9人ってそんなに有意に違う数字ですか?

またもう一つ指摘させていただくと、19歳以下、という刻みにも問題があります。

19歳以下というと11歳の女子も19歳の女性も含まれてしまいます。

こんなことをいうと11歳を含めるのはおかしいという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここで前田利家さんを見てみましょう。

かの有名な武将前田利家の妻まつ/芳春院は11歳11か月で出産しています。

前田利家ロリコンすぎるwww

 

と、まぁとりあえず、個人的な意見になりますが、20代以降の刻みと同様に15~19歳と10歳~14歳で刻みをとれば、もっと統計の精度と利用価値が上がると思います。

19歳以下を全部まとめてしまうのは、明らかに科学的じゃないと思います。

 

 

妊娠適齢期・出産適齢期は何歳か?~日本の周産期死亡率は十分に低い

もう一つ指摘させていただくと、日本の19歳以下周産期死亡率4.8は十分に低いと思います。

Wikipediaによると、各国の周産期死亡率は以下のようになっているそうです。

日本 アメリカ ドイツ イギリス
1975年 16 20.7 19.4 19.9
1985年 8 11.2 7.9 9.9
1995年 5.7 7.6 6.9 7.5
2005年 3.3 7 5.9 8.5

 

いかがでしょう?

日本の周産期死亡率は非常に低いです。

そしてそれは19歳以下の周産期死亡率も低い。

ぶっちゃけ、日本の19歳以下の周産期死亡率よりも、アメリカやドイツ、イギリスの一般的な年齢の周産期死亡率の方が高いんです。

かつては日本の若年層周産期死亡率は有意に高い時期がありました。

以下は1980年のデータです。

周産期死亡率(1980) 総数 19歳以下 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45歳以上
【出産千対】 20.2 110.3 22.2 15.4 19.5 42.6 105 289

 

なんと、1980年には周産期死亡率が今よりもずっと高かったことがわかります。

19歳以下では周産期死亡率110.3・・・およそ10人に一人が死ぬということです。

この表からみると、20~34までが妊娠適齢期・出産適齢期だという主張になるのも何となく頷けます。

ただしこれ、さきほども述べたように、年齢の刻みをより細かくやったなら、きっと違った風景がみえてくると思います。

この刻み方自体に、やや恣意的なものを感じます。

 

とりあえず、過去のデータからすると、妊娠適齢期・出産適齢期は20~34歳という主張もあながち勘違いとまでは言えないかなと思います。

しかし、現在の日本の医療体制から考えると、妊娠適齢期・出産適齢期は19歳以下からということができると思います。

ここらへんは状況次第といえそうです。

 

 

 

 

妊娠適齢期・出産適齢期は何歳か?~妊産婦死亡率からみれば若ければ若いほどいい

つぎに、妊娠適齢期・出産適齢期を妊産婦死亡率から見ていきましょう。

利用するデータは日本産婦人科医会のものを引用させていただきます。

明らかに、妊産婦死亡率は若ければ若いほど良好であることがわかります。

まぁ、こちらも周産期死亡率と同様に、年齢の違いによる有意な数字の差はないのですが。

とりあえず、この妊産婦死亡率からみたら、妊娠適齢期・出産適齢期は早い方がいいよって言えると思います。

昔のように、栄養失調の時代じゃありませんから。

母体が危険になることは、そうそうありません。




 

 

 

妊娠適齢期・出産適齢期は何歳か?~染色体異常・ダウン症候群(21トリソミー)などから考える

まず最初にお断りしておきますが、自分は染色体異常は異常ではなく、あくまでも遺伝子レベルで他の人と異なる特徴がある、という程度のものと思っています。

ですので、はっきり言って異常という言葉を使うのは嫌なのですが、とりあえずわかりやすくするために、染色体異常と書いておきます。

多くの親御さんにとって、この染色体異常が大きな関心のようです。

妊娠適齢期・出産適齢期の話になると、多くの人は染色体異常が出やすいかどうか、ダウン症になりやすいかどうかを気にします。

個人的にはそんなのは重要じゃないと思うんですが、とりあえず、気になるようです。

なお、出生可能なダウン症候群(21トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)などの他にも、

死産になってしまったり、流産してしまったり、モザイクでのみ出生例があるものなど、他にもいろいろと染色体異常はあります。

そういった染色体異常が一番少ないのはいつなのかというと、実は若ければ若いほどいい、ということになります。

つまり、染色体異常をそんなに気にするなら、妊娠適齢期・出産適齢期は若ければ若いほどいい、11歳11か月で出産した前田利家の妻まつが最適ということになります。

ちなみに、日本人類遺伝学会臨床細胞遺伝学認定士制度のデータによると、15歳の女性の出産では1960人にひとりの確率でダウン症候群の子供が生まれますが、29歳では935人にひとりの確率、40歳では94人にひとりの確率、49歳では13人にひとりの確率となるそうです。

つまるところ、さっさと産めよ。

ということでしょうか。

 

 

 

 

合計特殊出生率を2.07以上にするのに適切な妊娠適齢期・出産適齢期は?

ここで社会的な要請を考えてみましょう。

一般的に、人口を自然増させていくためには、合計特殊出生率が2.07以上である必要があると言われています。

さて、2.07ということは3人以上産む女性も必要ということです。

その観点からすると、最初の妊娠が30代に近い状況というのは非常に問題が大きいと言えると思います。

出産と子育てを経験した人ならわかると思いますが、妊娠中のツワリ、産後の新生児~1歳ころにかけての育児は本当にキツいです。

そんな状況で子作りなんてしてられません。

そういう体力的な面からみても、3人産むとなるとせいぜい20代半ば・・・できれば20代前半までに初産を経験しておいた方がいいのではないかと思います。

そういう産後の体力的な部分も考えると、妊娠適齢期・出産適齢期は20代前半まで、と言えるのではないかと思います。

 

 

妊娠適齢期・出産適齢期は何歳か?~男の側の事情も大切

妊娠適齢期・出産適齢期には、男の側の事情も大切だと思われます。

こんなことをいうと、「男の精子にも衰えがあるってこと?」と思われるでしょうが、ここで自分が取り上げたいのは、

「何歳までの女を抱きたいか」

という、より本能的な話です。

基本的に、男は若い女が好きです。

こんなことを言うと歳をとった女性は怒るかもしれませんが、紛れもない事実であります。

なにより、AVなどで若い女性のものの方が人気なのが現実です。

年齢とともに女性の性的魅力が落ちるのは現実だろうと思います。

というわけで、男が頑張らなくてもガンガン子作りできる年齢は何歳か?という話からすると、とりあえず妊娠適齢期・出産適齢期は14歳~22歳あたりが一番なのか?という感じになります。

もちろんそれ以下の年齢の女性が魅力に欠けるとか、それ以上の年齢だとダメだとかいうわけでなく、一番人気のあるのがそのあたりかな、と思うわけです。

ここらへんは統計を取っていないのでよくわかりませんし、人によって趣味嗜好が違うので何とも言えませんが・・・。

なお、自分がこの主張をするにあたってはある方の意見を参考にしているのですが、ちょっとtweetをこちらに貼るのは控えておきたいと思います。

実名アカウントですので、いろいろ不都合があるといけませんので。。。

というわけで・・・




 

 

妊娠適齢期・出産適齢期なんて気にせず、産みたくなったらさっさと産もう

という結論です。

個人的には、妊娠適齢期・出産適齢期とかごちゃごちゃ考えずに、イイ男がいたらさっさと妊娠して出産した方がいいんじゃね?と思います。

あれこれ計算して何歳にしようとか考えていたら冷めますよ。

冷めちゃダメですね。

鉄は熱いうちに打て、と言いますが、これは子作りにも言えることじゃないかと思います。

さっさとやって、さっさと子供は作った方がいいです。

作ってみたら、結構楽しくて充実しますよ。

うまくいかなかったら、別れて養育費でも分捕ったらいいです。

それもうまくいかなかったら、生活保護申請したらいいと思います。

ぶっちゃけ、子供と妻と一緒にいると、今までの人生で楽しいと感じたことが、ホントどうでもいい瑣末なことだったなぁと思えてきます。

どんな旨い飯を食い歩いても、どんないい音楽を聴いても、どんな精緻な工芸品を手にしても、どんなに教養を身に着けても、どんなにいい女を抱いても、どんなに・・・etc.

どんなことをするよりも、子育ては楽しいし、充実しますし、自分を成長させてくれます。

こんなことならもっと早くに子供作っておけばよかったなぁと思うくらいに。

 

自分の妻はまだ若いですが、「若いうちに産めてよかった。私は早く産んだから長く子供と一緒にいられる。」といつも言っています。

早く産めば、早く人間としての成長ができるし、長く子供といられるし、悪いことはあんまないように思います。

子供を作ったら趣味に使う時間やカネがなくなるとか心配する人がいますが、そんなアホな理由で子作りを先延ばしするのは愚かだと思いますよ。

ぶっちゃけ、子供がいたら子供と遊ぶことが趣味になりますからw

自分だけの趣味とかほとんどやってる時間ないですから。

そんなのを気にして子供を作らないとか真面目にもったいない。

とりあえず、こまかい心配してないで、腰を振ったらいいと思います。

それが人間のあるべき姿なんじゃないかと思っています。

偉そうにしてすみませんが、本気でそう思います。

以上。