【統計】産業別雇用者数の推移からみる日本経済の問題点~低所得な介護・飲食などが増

【統計】産業別雇用者数の推移からみる日本経済の問題点

 

産業別雇用者数の推移

以下は産業別雇用者数の推移をグラフ化したものです。

なお、日本産業分類の変更があったため、これ以前のデータは以後との接続が難しく、比較していません。

興味のあるかたは総務省統計局でみることができますので、そちらでご確認ください。

また、2019年のデータは3月のデータをそのまま利用しています。

年度平均とは微妙に異なることをご了承ください。

 

元データです。

建設業 製造業 情報通信業 運輸業,郵便業 卸売業,小売業 金融業,保険業 不動産業,物品賃貸業 学術研究,専門・技術サービス業 宿泊業,飲食サービス業 生活関連サービス業,娯楽業 教育,学習支援業 医療,福祉 複合サービス事業 サービス業(他に分類されないもの) 公務
2008 439 1084 182 327 944 159 98 149 300 178 259 567 56 443 225
2009 425 1024 186 335 939 161 97 147 307 183 262 591 52 421 225
2010 408 1008 189 338 947 158 96 151 315 182 263 624 45 416 223
2011 410 998 184 336 950 157 99 160 314 184 267 647 43 415 222
2012 412 981 181 326 940 159 98 157 311 184 267 677 47 418 224
2013 409 991 184 327 959 160 98 158 321 187 273 706 55 357 229
2014 412 990 195 323 964 149 101 163 324 180 274 727 57 356 235
2015 409 988 201 323 966 150 107 166 325 176 278 753 59 366 231
2016 403 999 200 327 976 160 111 171 334 179 282 778 61 373 231
2017 407 1006 203 328 988 165 112 176 338 181 289 786 57 385 229
2018 410 1014 210 330 993 161 116 185 360 185 296 802 56 396 232
2019 412 1011 214 326 994 154 116 171 360 182 300 808 57 406 244

 

 

産業別雇用者数の推移からみえること

産業別雇用者数の推移から何が言えるか・・・

 

単純に言ってしまえば、低賃金労働な仕事に就く人が増えているということです。

とくに医療福祉関連と、宿泊業・飲食サービス業の雇用者が増えています。

どちらも低賃金労働で大変な仕事として有名です。

そもそもにおいて事業者は高いマージンを得られていないので、賃金をたくさん払うわけにもいかない、そんな事業です。

 

 

一方で、大量の人員を抱えてきた製造業は、かつてほどの雇用の受け皿になっていません。

製造業は一般的に好待遇で高賃金ですから、その雇用が落ちていくというのは、内需にも大きな影響になります。

 

雇用が増えている、景気が良い証拠だ。

・・・とは単純にはいえない状況にあります。

とりあえず以上です。