2018年4月25日 ニュースまとめ

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

個人的に重要と感じたものを独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


(0時3分)

Volvo profit up, but misses forecasts on costs

トラック大手VOLVOの1Q決算は好調。新興国でのトラックと建機需要の伸びに支えられる。ただサプライチェーンに問題があるらしく、コスト削減が予想に到達していない模様。

 

Akzo Nobel first-quarter profit misses estimates as sales drop

価格が高く売れ行き鈍り、コスト高でマージン圧迫。よろしくない決算。

 

Russia remains China’s top oil supplier for a 13th month in March

中国における原油輸入1位は13か月連続でロシア(日量136万バレル)、2位サウジ(109万バレル)、3位アンゴラ(96万1810バレル)、3月の中国原油輸入は日量920万バレル。過去二番目に大きい値。

個人的な見解:開発中の大型パイプラインの稼働を控え、今後もロシア産エネルギーへの依存は高まることでしょう。中国は人民元建て原油取引市場を開設しましたが、これはアメリカによるロシア制裁を有名無実化する方向に働きます。世界のパワーバランスは、明らかに変化してきています。

China stocks post best gains in 2 months as Beijing vows to hit economic targets

中国共産党の意思決定機関である政治局が、経済開放、国有企業、資産改革推進の決意を改めて表明。軟化しつつある市場に対して当局が積極的に関与する方針と受け止められ大幅高に転じる。

POSCO Q1 operating profit rises 9 percent on year, tops forecasts

韓国鉄鋼大手ポスコの決算はアナリスト予想を上回る好決算。高い品質の鉄鋼需要は堅調。鉄鉱石価格に対しては軟化することを予想。

 

ソフトバンクやグーグル、中国トラック配車アプリに出資

満幇集団( Manbang / Full Truck Alliance Group )に合計19億ドルを出資。同社は荷主とトラック運転手をマッチングさせるアプリを提供。中国の幹線輸送トラック700万台のうち520万台が同社のメンバーとのこと。


(1時06分)

滴滴出行、IPOに向け協議か=関係者

中国版Uberが株式公開する方針のようです。

製造業受注、4月は5カ月ぶり低水準=CBI

世界的に、製造業の需要がどうもよろしくありません。景気はピークを打った可能性が高いと思います。

BRIEF-2月の米20都市圏住宅価格指数、前年比+6.8%(予想:+6.3 %)=S&P/ケース・シラー
BRIEF-2月の米住宅価格指数、前年比7.2%上昇=連邦住宅金融局
極めて高い価格上昇率。開発用地が枯渇しつつあり、在庫が極めて低い。住宅政策の問題であり、簡単に解決できるものではありません。
米重機キャタピラー、1 3月期利益が予想上回る 通年見通し引き上げ

好調な決算。利益見通しも引き上げ。全地域で好調。

個人的見解:ただ逆に言うと、そういう絶好調な時期は続かないのも現実。個人的にはこの水準は買い場ではない。

 

トラベラーズ 第1四半期コア1株利益2.46ドル(予想2.67ドル)

アナリスト予想に達せず。災害関連損失拡大と投資収入減少が響く。

 

Verizon earnings: $1.17 per share, vs $1.10 EPS expected

意外と良い決算。契約者数の減少が予想ほどではなかったよう。

 

Corning profit beats, but smartphone glass sales fall

コーニング決算は良好。ただし、スマホ向けゴリラガラスの売上が減少。同部門の需要鈍化が懸念。液晶テレビ向けガラスも5%減。通信用光ファイバケーブル向けガラスは8%増と良好。5G向け通信需要を先取りする動きが出てきている。


(3時57分)

 

タイCPフーズ、ブラジル進出 エビ養殖大手に4割出資

アジア企業が海外に事業展開し始めました。それは、日本企業が60年前に、中国企業が20年前に辿った道です。

中国当局、米国と共同調査方針、逃亡実業家の偽造公文書問題で

習近平国家主席の盟友、王岐山国家副主席の汚職疑惑を次々と報じている郭文貴という亡命中国人がいるんですが、この人が公文書偽造に関与していて米政権に対する献金もしていた・・・との疑いで捜査を受けているそうです。

 

Pulte’s home sales forecast points to strong housing market
アメリカ住宅建設3位パルトのQ1純利益は87%増。販売戸数増加、平均販売価格も一割程度増加。粗利益率も23.2→23.6%に改善。金利上昇にも関わらず住宅市場への需要は減少していない。

United Technologies boosts forecasts after strong Q1 sales

複合企業ユナイテッドテクノロジーズの2018年Q1決算は良好。 Pratt&Whitneyのエンジン部門が18%増、UTC Aerospace Systemsは16%増。エレベーターのオーティスの新規受注は前年同期比4%減。Greg Hayes CEOは事業分割方針を示しています。


(10時03分)

フリーポート株急落-インドネシア新規則で主要鉱山の先行き不透明に

インドネシア環境林業省による新規制により、同社の主要な金、銅鉱山であるグラスベルグ鉱山(世界最大の金鉱山、かつ世界3位の銅鉱山)の採掘継続が不可能になるとの見通しを述べる。新規制では鉱山の尾鉱山の9割を陸地に戻す必要があるとのこと。

個人的見解:インドネシア政府はフリーポート側に対して政府側出資比率の引き上げを要求している。フリーポート側がなかなか応じないので、搦手として環境規制をチラつかせている・・・というのがこれまでの流れ。これまでの世界と異なり、新興国は中国とアメリカの両天秤をできるようになった。今までの様にアメリカ側にヘコヘコ頭を下げなくてよくなった。それが背景にある。

新興国における資源ビジネスリスクは高まっている。インドネシアだけでなく、フィリピンの動向にも注意が必要。

 

CocaCola sales surge after Diet Coke reboot

米清涼飲料大手コカコーラの決算が好調。ダイエットコークが売れているらしい。世界販売は数量ベースで3%増加。ひさびさの快挙。

TI:4-6月期売上高と利益見通し、市場予想上回る-株価上昇

米半導体大手テキサスインスツルメンツの決算は好調。自動車と産業用に出荷が好調。

 

2017年の音楽の売上の43%、ストリーミングが再び音楽産業を成長路線に戻した

ストリーミングが39%拡大し収入に占める比率は43%に上昇

米、極超音速ミサイル開発へ ロッキードと10億ドル契約

数日前の記事。ロッキードマーティンが極超音速ミサイルを開発するとのこと。迎撃不能、回避不能なものを目指している模様。

Lockheed Martin beats Street, raises 2018 guidance
ロッキードマーティンの2018Q1決算は、日本などへのF35の販売好調で純利益増。ただCF面では年金関連の支払いがネガティブに作用するとのことで株価下落。

(15時4分)

Bharti Airtel slips 2% ahead of March quarter results

インドの携帯電話通信最大手バーティエアテルの2017年Q4決算は15年ぶり低水準。収入が10.5%減。リライアンス・ジオ参入で価格競争が激化。

 

Gucci drives strong revenue growth for Kering in Q1

グッチ、バレンシアガを有するフランス高級ブランドグループ、ケリングの2018年Q1決算、総売上高が前年同期比36.5%増加。グッチが北米市場で49%の増加

 

富士通ゼネラルの前期、営業益24%減の202億円

素材価格の上昇でマージンが圧迫されている・・・と書かれていますが、中国の同業はこの期間に利益を大きく上げているので、同社独自の問題だと思います。単純に、ラインの自動化比率が低く、生産性が低いのではないでしょうか。

 ホットストック:カシオ計が大幅安、18年3月期業績予想の下方修正を嫌気
カシオ、コンパクトデジカメから撤退へ

日本企業は、事業が赤字になるまで放っておく企業が多すぎる。さっさとリストラすべきでした。経営の怠慢です。

韓国のLGディスプレイ、中国製の安いパネルが出回り、6年ぶりの営業赤字に転落です。中国は韓国、台湾、日本の電子部品メーカーを赤字にさせるために自国企業に補助金をだしています。


(17時30分)

CORRECTED (OFFICIAL)-World wine output falls to 60-year low

ボルドーやシャンパーニュなど主要産地が春霜や旱魃、嵐の影響を受けてワイン生産量が過去最低になったそう。世界のワイン消費量は前年比1.8%増、米国が一番消費していて、フランスが二位。中国の消費量も前年比3.5%増と好調。

英スーパー、パーム油製品を追放

パーム油の生産過程が環境に良くない・・・との理由から、英国大手スーパー、アイスランドフーズは全店でパーム油を含んだ商品の販売を停止したそう。

イエメンのフーシ派、空爆で政治指導者死亡 サウジ連合軍を非難

サウジ連合軍がイエメンへ空爆、フーシ派幹部サレハ・サマド氏が死亡したとのこと。

香港取引所、「種類株解禁」発表 革新企業上場を

米国に上場しているアリババやシートリップ、JDなどのネット・ハイテク系銘柄を誘致するため、香港証券取引所も種類株を解禁します。ただ、種類株の蔓延は間違いなく株主価値とは相反します。困ったものです。

 


(23時34分)

科大訊飛の新型AI翻訳機、33言語との瞬間音声翻訳を実現

こういうの流行ると思います。いずれスマホに翻訳機能が搭載されることでしょう。英語圏はGoogleが一歩先んじているように感じますが、中国語圏はこの会社が強いらしいです。

Goodyear profit beats estimate on higher-margin tire demand

グッドイヤータイヤの第一四半期は利益が半減、タイヤ需要が軟調。原材料費高きつい。高価格商品のおかげで売上は良好ながら、数量ベースの販売が2.5%減。

General Dynamics profit beats expectations; corporate jet sales flag

米防衛大手ゼネラルダイナミクス、2018年1Q 決算。米政府の軍事費拡大を受け好調。ただビジネスジェット需要が軟調。利益率低下。