2018年5月9日 午前 ニュースまとめ

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。

 


1時9分

German Industrial Output Posts Biggest Gain in Four Months

ドイツの3月鉱工業生産は前月比1.0%増、前年同月比3.2%増

個人的見解:最近弱い数字の多かったドイツの経済統計ですが、鉱工業生産は強い数字になりました。

 

German exports in March 2018: –1.8% on March 2017

ドイツの3月輸出 前月比+1.7% 前年同月比-1.8%

ドイツの3月輸入 前月比-0.9% 前年同月比-2.3%

3月の貿易収支220億ユーロの黒字

 

China Jan-April chip imports surge amid Sino-US trade tensions

中国の今年1-4月半導体輸入額 前年同期比36.3%増947億ドル。2017年通年の伸び率は14.6%増だったのでこの四半期少しで2倍以上に加速した形。

個人的見解:以前の記事で指摘しましたが、中国というと原油やエネルギーを爆食いしている国と一般には思われていますが、実は化石燃料よりも半導体の方が輸入額が多かったりするのです。

中国:周辺諸国裏庭化のための半導体投資 その1

中国は半導体や部品産業を自国で育て、それを利用して外貨を稼ごうと考えています。要するに、付加価値の高い労働に移りたいと考えています。

今後、まちがいなくこの方面への投資が増えていきます。半導体製造装置メーカーには追い風になりますが、半導体各社にとっては苦しい時代がやってくるでしょう。

 


9時9分

Deutsche Post DHL confirms 2018 targets despite Q1 earnings miss

ドイツのフォワーダー大手DHL、今年度の利益見通しを維持。Q1決算は売上147億ユーロ、営業利益9億500万ユーロ、どちらも予想をやや下回る。

 

 

DRC confirms two cases of Ebola in north-western town

コンゴ民主共和国でエボラウイルスがアウトブレークの兆し

個人的意見:世界のコバルト埋蔵量の49%を占めるといわれるコンゴ民主共和国DRCには、中国が積極的に資本と人を送り込んでいます。エボラが中国人に感染した場合、経済的にも大変な問題になる可能性があります。

 

イタリア、再選挙の公算 大統領の「中立政権」案、第1党が拒否

個人的見解:5月1日の記事で書いた通り、イタリアは再選挙に向かうかもしれません。まだ確定はしていませんが・・・。

2018年5月1日 午後 ニュースまとめ

 

 

MRJ、1000億円の債務超過 資本増強へ

債務超過に陥っている三菱航空機の増資を、三菱重工が引き受けるようです。

個人的見解:諦めた方が良いと思います。株主価値の極大化に繋がっているようにはみえません。

 

 

習近平国家主席と再び会談 米朝会談前に緊密関係を誇示

個人的見解:中国は自分たちのプレゼンスを強調したい。北朝鮮としては即時核放棄には応じないことを強調したい。そんなところでしょう。アメリカに対する当てつけです。

 

日航、LCCの新設検討 成田拠点で欧米路線を想定か

個人的見解:まだ就航路線がみえないので評価が難しいところ。本気で生き残るつもりなら、既存の路線にも飛ばす覚悟が必要だと思いますが。

 

サウスウェスト、ハワイ路線のゲートウェイにカリフォルニア4空港を選定

個人的見解:これはすごい。アメリカのLCCサウスウェストが米西海岸とハワイを結ぶ路線に就航。日本からハワイまでLCC、ハワイから西海岸までLCCで乗り継げば、かなり格安でアメリカ本土まで行けることになりそうです。

 

 


10時25分

昨晩のNY市場

JPモルガンのダイモンCEO「金利は4%に達する可能性」発言。金利上昇が意識される展開。

金利上昇によりノンシクリカル消費財セクターは下落。右下の公益株セクターは大幅安。フィリップモリスやアルトリアなどタバコ、プロクター&ギャンブル、コルゲート、キンバリークラークなどのトイレタリー、コカコーラ、ペプシコなどの飲料は下げ基調持続。

右上のエネルギーセクターは堅調。金利上昇によるマージン良で金融セクターが強い。FAANGなど情報通信セクターはまちまち。

 

 

Comcast preparing $60 billion all-cash offer for Fox assets

米ケーブルテレビ大手コムキャストが、米メディア大手20世紀フォックスに対して全額現金での買収提案する準備をしている・・・とのこと。つなぎ融資規模は600億ドル(約6兆6千億円)。ディズニーとの買収合戦が激化してます。
中国ネット小売り大手JD.comのQ1決算、売上33%増と伸び鈍化、アクティブカスタマー27.6%増、epsは0.71元
個人的見解:費用の増加に歯止めがかかりません。拡大傾向を維持しなければ他社に市場をとられてしまう・・・という意識から、身の丈に合わない投資を膨らませているようにみえます。
米3月JOLTS、求人件数過去最高 自主的な離職も増加

求人労働移動調査JOLTSによると、3月の求人件数は2000年12月の統計開始以来の高水準。求人率は前月から0.3%上昇の4.2%。最近の雇用統計の伸び悩みは、雇用主が適切な人材を見つけられなかったことによるもの、との示唆。

個人的見解:賃金上昇の加速を示唆していますが、雇用統計からはそれほどの上昇がみえていません。これから加速するのでしょうか。

 

JPモルガンCEO:中国人民元、ドルに匹敵は20、30年後
JPモルガンは中国で事業を100年間拡大していく-CEOが語る

JPモルガンは中国での事業拡大に非常に積極的。100%子会社の設立を目指すとのこと。また、人民元については「20年、30年のうちにはドルに匹敵しうる」としながらも、「債券市場の充実と、人民元の交換性の確保が必要」との認識を示す。

ダイモン氏:4%米国債利回りに備えよ-米当局が予想超える利上げも

個人的見解:アメリカの財政拡大と他国中銀の買入余地低下により4%になる可能性ありとの発言。まったく同感です。

そもそも3%の金利水準は、ヒストリカルにみれば決して高くありません。長期間にわたって4~5%でしか回らないアセットクラスに投資するのは愚かです。7~8%でリスクに見合った数字。できれば二桁はほしいところです。そういった資産は、アメリカにはほとんどありません。