18/6/6午前 広州白雲国際空港18年5月分の月次データ開示

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


10時01分

 

昨晩のNY市場は、アマゾンAMZN、マイクロソフトMSFT、アップルAAPLなど大型情報銘柄が高値を更新し指数は上昇。

原油価格は落ち着いた動きでエネルギー株は高安まちまち。債券も小動きで金融株はやや軟調。リスクオンの流れから食品、日用品などノンシクリカル消費財セクターと公益株が軟調に推移。メキシコによる米国製食品への関税も下押し圧力。

個別にはシュルツ会長退任を受けスターバックスSBUXが2.44%安。モルガンスタンレーによるクルーズセクターの見通し引下げによりカーニバルCCL、ロイヤル・カリビアン・クルーズRCL、ウィン・リゾートWYNNが下落。中国による太陽光発電設備の新規設置規制からソーラー関連が引き続き大幅安。S&P500に採用されたツイッターTWTRが5.1%高、S&P100に採用されたネットフリックスNFLXは1.10%高。

 

 

 

 


 

2時09分

 

Carrefour sees China as testing ground for new retail methods

カルフールとテンセントが共同で「カルフール・ル・マルシェ」というハイテク店舗を上海に出店したそうです。支払いは顔認証、もしくはWechatを利用したオンライン決済だそうです。

個人的見解:カルフールは今年一月にテンセントと提携すると発表しました。その時から半年たたずに実際のハイテク店舗を出店する、このスピード感が凄いと思います。どれだけ需要があるのかはわかりませんが、とりあえずやってみて、ダメなら諦める的な、トライアンドエラーを前提にした中国のビジネススタイルは素晴らしいと思います。

 

As World Cup approaches, soccer-mad Brazilians rush to buy TVs

14日からワールドカップ・ロシア大会が開幕します。サッカー大好きなブラジルでは、テレビがバカ売れしているそうです。また、開催期間中には食品やビールなどの売上が伸びると期待されているそうです。ブラジルがどこまで勝ち上がるかで、国内景気が大きく左右されそうです。

 

Shanghai city to cap industrial manufacturing during smog build-ups

上海では今年、大気汚染度合いが悪化した場合に石化プラントや鉄鋼、セメント、造船などの産業で生産調整するそうです。また、大気汚染を引き起こす建設活動、野焼き、バーベキュー、花火も禁止されるそうです。大気汚染対策が北京周辺から揚子江地域に南下してきています。

 

5月の消費者信頼感80.1、3カ月ぶり下落

原油高と農産品の値上がりで生活費が上昇。消費者信頼感が下落しています。

 

スバル社長、新たな不正でCEO辞任 「うみを出す」改革に専念

個人的見解:酷い記者会見でした。しどろもどろで受け答え。「弁護士に聞き取り調査させてたのに、国交省の検査で発覚するなんて・・・」みたいなことを言ってますが、なんと情けないことでしょう。

弁護士に頼んでも、形式的に「俺ら経営陣はちゃんと調査したよ」というお墨付きを得ることしかできないはずです。本当に調査したかったら、経営中枢の直轄に品質調査部を置いて、どこかの大学の研究所に予算渡して、性悪説に基づいて徹底的に負荷試験を行うべきでしょう。そうしなかったのは何故か?経営陣は自分の胸に手を置いてよく考えてみたらいいと思います。心のどこかに「なにも見つからないでほしい。徹底的にやれば何か引っ掛かるに違いない」という気持ちがあったはずです。それこそが甘えなんです。他人にも自分にも甘すぎると思います。

 

 

Malaysia’s April exports surge 14 pct y/y, beat forecast | Reuters

マレーシアの4月貿易統計、輸出が14%増加。前月の2.2%の伸びから大幅に加速。

電気電子製品を中心に製品需要急増、製品輸出が占める割合が84%と2017年9月以来の高水準。

輸入も9.1%増加。3月は9.6%減。

 

Chinese airlines apply fuel surcharge after three-year hiatus …

中国国際航空(エアチャイナ)、中国東方航空など中国の航空各社が5日から国内線に燃油サーチャージを導入。


9時21分

華新科技総経理、MLCC需要「10年で10倍」

台湾の積層セラミックコンデンサ(MLCC)メーカー華新科技(ウォルシン・テクノロジー)の顧立荊総経理は「MLCC需要が向こう10年で10倍になる」と予想しています。

個人的見解:自分も同じような予想を立てています。太陽誘電や村田製作所、YAGEO(国巨)などに追い風になっています。

 

外資看國巨 進軍MLCC新時代

MLCCが安価だったころの調達態度が続いているため、MLCCの需給が逼迫して高騰したときにも使用量が減らず、それがさらに需給ひっ迫を招いています。根本的な基盤設計のやり直しなどが必要かもしれません。

 

Weak demand drags India’s services activity into contraction in May: PMI

インド、サービスPMIが49.6と景気判断の分かれ目50を割り込む。4月の51.4から急低下。新規受注の伸び鈍化。投入コストの伸びも高水準。コンポジットPMIは50.4、4月 51.9から低下。三カ月ぶり低水準

 

Exclusive: Ant Financial shifts focus from finance to tech services …

アリペイを運営しているアント・フィナンシャルですが、現在の同社の中核事業である金融事業を転換させ、今後は中核を技術サービス業に変えていく・・・ということです。

個人的見解:最近、中国の規制当局は理財商品など新しい金融システムの把握のしにくさに気づき、既存の金融システムをより重視しながら新しい金融システムの与信の伸びを厳しく管理するようになってきました。それは同社にとっては逆風です。上場する前から中核事業切り替えを宣言するくらいに、危機感が広まっているようです。

 


 

South Africa’s private-sector activity at a standstill in May – PMI

南アフリカの5月PMIは50.0、前月の50.4から低下。1月以来の低水準。

 

ANZ, Citigroup and Deutsche Bank executives charged with criminal …

オーストラリア競争消費者委員会ACCCが、ANZ銀、ドイツ銀行、シティを株式発行を巡るカルテル容疑で刑事告発。刑事告発対象にはそれら企業の旧役員も含まれるとのこと。

 

 

UPDATE 1-ユーロ圏小売売上高、4月は前月比0.1%増に伸びが鈍化
5月のユーロ圏総合PMI改定値は54.1、16年11月以来の低水準

個人的見解:ユーロ圏経済が減速気味です。域内で好不調がくっきりわかれています。ECBが描く利上げペースが実現困難になりつつあります。

 

外国人就労拡大、首相が表明 建設・農業・介護など

個人的見解:ここ一年ほど、自民党への陳情トップは「外国人の単純労働受け入れ」だそうです。とくに地方の農業、水産業や介護などで外国人人材の利用拡大を求める声が高まっています。

個人的には、こうした流れにとても違和感があります。どことなく日本人の尊大な態度が見え隠れして気分が悪い。単純労働に限った就労拡大策は、アジアの人たち、アフリカの人達を下に見ている政策にみえます。外国人には自分たちよりも大変な仕事、キツイ仕事をさせておけばいい。自分たちの上司に外国人が来るのは嫌だけれど、自分たちの手下になるなら許す・・・そういう意識が見え隠れして、あまり良い印象はありません。

 

ケイト・スペードさんが死去、自殺か 自筆のメモ残る

個人的見解:ブランド価値が暴落するのではないでしょうか。セコハンショップなどでは評価損が発生すると思われます。

 

南ア:1-3月GDPは9年ぶり大幅縮小、鉱業生産減少

農業や鉱業が不調だったそうです。ディーゼル車のCOを除去するための触媒にはプラチナが使われますが、欧州のディーゼル市場が不振なことからプラチナの需要が落ちています。ガソリン車向けパラジウムとNOX除去用のロジウムは売れていますが、鉱業は全体として落ちています。


コラム

広州白雲国際空港 2018年5月の経営成績は旅客数4.5%増、貨物量2.2%増

 

 

先日、新規ターミナルが開設された広州白雲国際空港(グァンジョウ・バイユン・インターナショナル・エアポート/Guanzhou Baiyun International Airport/上海市場コード:600004)ですが、相変わらず安定的に旅客数、貨物数が伸びています。

この空港は珠江デルタ(Pearl River Delta)地帯の中心である広州市の空の玄関です。百キロちょっと離れたところにある香港国際空港が国際的な空の玄関として君臨している一方で、広州白雲国際空港はこれまで国内線比率の高い空港でした。だいたい6割強程度が国内線です。

2018年4月に新規ターミナルが開設され、それと同時に国際線の乗り入れが増えてきています。近年は中国本土の人々の所得水準も上昇していることから、香港経由ではなく広州白雲国際など、本土空港経由で離発着する国際線の需要が伸びています。中国人のパスポート取得率は未だに一桁だそうですので、今後15~20年ほどかけてパスポート取得率が先進国並み(35~60%程度)まで上昇していくことを考えれば、まだまだ旅客の伸びは期待できそうです。(一人あたり名目GDPでみると、中国はだいたい日本の70年代後半くらいにあたります。)

なお広州白雲国際空港は4月の新規ターミナルの開設で物販エリア、飲食エリア、宿泊エリアが大幅に拡大されています。これらは今後、収益に貢献していくことが期待されています。

 

中国のパスポート保有率はまだ5%!?空港ビジネスはおいしいかも?

(こちらは今年3月に書いた記事です。少々古くなっていますが、よろしければご覧ください。)

 

また、広州白雲国際空港はFedExのアジア域内ハブ空港にもなっています。以前はフィリピンのスービックベイに域内ハブを置いていましたが、アジアを正距方位図法で見た時の広州の位置の良さなどから、広州に移転しました。ちなみにクーリエ同業のUPSもフィリピンから深圳国際空港にハブを移しています。珠江デルタの立地の良さがこれら国際的運送大手を引きつけています。

 

中国は今年7月より多くの消費財の関税を引き下げるとのことです。海上輸送、航空輸送ともに増えることが期待されます。貨物輸送量の多い広州白雲国際空港、上海空港、深圳空港には要注目です。