2018年7月23日 米国市況概況

 

 

昨晩のNY市場はダウが微減、S&P500、Nasdaq、ラッセル2000はプラス。ただどの指数もあまり値動きなく小幅な動き。

日銀による超金融緩和政策の変更観測から世界的に金利が上昇。

米10年債利回りも2.9%台後半まで上昇の動き。

一方でトランプ大統領はドル高をけん制、ムニューチンは強いドルを主張しており一貫性がなく、ドル円については動きにくい展開。

 

 

このような債券市場を受け、長期金利上昇を好感しやすい金融株がこの日は強かった。

ウェルズファーゴWFCが2.82%高となったほか、JPモルガンJPM、バンカメBAC、サントラストSTI、フィフスサードバンコープFITBなどが軒並み2%近辺の上昇。アセットマネジメントのアメリプライズAMP、ノーザントラストNTRSも2%台後半の上昇。医療保険のメットライフMET、プルデンシャルPRUなども1%台後半の上昇となった。

いっぽうで金利上昇を嫌気しやすいREITや公益は下落。下落率は1%未満のものが多く大きな動きとはなっていないが、チャート的には総じて一服の動き。

 

またトランプ大統領のドル高牽制発言にもあるとおり、決算にドル高の影響がじわじわ広がっており、この日は航空・宇宙・資本財・知財型銘柄が総じて下落。

代表格はイリノイツールワークスITWで7.22%安。他にもロックウェルオートメーションROK、インガーソルランドIR、スリーエムMMM、ザイレムXYLなど1%後半~2%台の下落。イートンコーポレーションETN、カミンズCMI、アメテックAME、ローパーテクノロジーROPなども1%程度の下落。

 

消費財銘柄も総じて下落して、フィリップモリスPM、ペプシコPEP、モンデリーズMDLZ、モーホークインダストリーMHK、ジョンソンコントロールズJCIなど下落。

 

原油価格は特段の材料もなくエネルギー株は総じて凪。

ただハリバートンHALは決算を嫌気して8.10%安。特殊化学のアルベマールALBも3.17%安と沈む。

 

この日は情報通信セクターは総じてまちまち。トランプ大統領による口撃でアマゾンAMZNがまた下落。半導体関連はブロードコムが反発した以外は全体的に軟調。

 

個別には決算で動くものが多く、ハスブロはアナリスト予想を上回ったことで13%近く急伸、釣られてマテルMATも上昇。

ハリバートンHLBはパーミアンの輸送能力不足を嫌気され8.10%安

 

 

 

相変わらず出来高に乏しく、この日は若干、値下がりする銘柄の方が多かった。

買い騰がるだけのエネルギーがないのは若干気ががかりである。