【6754】アンリツの業績と株価~5G向け計測器・測定器・テスター大手

【6754】アンリツの業績と株価~5G向け計測器・測定器・テスター大手

 

次世代移動通信規格5G向けに計測器/測定器を提供しているアンリツについて、今回は見ていきます。

まずは会社紹介です。


(会社紹介かきかけ。ぶっちゃけ、上手く説明できる気がしない)

まずはアンリツ(Anritsu)の会社説明をします。

 

アンリツの事業は主に以下のセグメントから成り立っています。

 

計測事業(T&M)・・・5G、LTEなど通信用テスタ、IoT、自動運転向けなどの通信評価用計測器・測定器、無線基地局、光ファイバーやデジタル通信分野の計測用機器、ネットワーク障害モニタリングシステム、BTSマスタ、スペクトラムアナライザ、シグナルクオリティアナライザ

PQA事業・・・質量検査、計量器、異物検出、パッケージング検査用機器など

その他事業・・・水道などの公共インフラ監視システム、金融システム向け帯域制御システムなど

※T&M・・・Test & Measurement / PQA・・・Products Quality Assurance

 

 

 

とりあえず、スペクトラムアナライザとかシグナルアナライザとか言われてもあんまりよくわからないけど、通信事業の縁の下の力持ち、みたいな感じの企業がアンリツということです。

エネルギー産業でいうところの横河電機みたいな感じです。って言っても、余計にわかりにくいでしょうか。。。

まぁまぁ、そのうちもっとわかりやすい説明を書くとして・・・


アンリツの業績

ここからはアンリツの業績について会社側決算資料などをもとに見ていきます

(以下は2019年1月31日にかきました)

 

 

 

アンリツの2018年3Q決算の業績

アンリツの2018年Q3決算

売上、営業利益ともに急増

とくに営業利益の伸びはすさまじい。

これまで5G向けに開発費が先行する流れだったが、ここにきて収穫期に入ってきている。

 

 

アンリツのセグメント別受注高、受注残高、売上、営業利益推移

アンリツの業績を四半期ベースでみてみますと、セグメント別受注高の推移で、とくに計測器が直近で非常に高い増加となっています。

また、計測器の売上が大幅に増加

それに伴い、アンリツの計測器事業の営業利益が前四半期の4倍に拡大しています。

基本的に営業費用は一定ですから、売上が伸びると爆発的に利益が伸びるのがアンリツのような企業の特徴です。

アンリツはこれまで数年間、赤字を出したりいろいろ大変でしたが、ようやく世界的な5G投資の開始で収穫期を迎えています。

 

アンリツの2019年3月期通期業績見通し

アンリツの業績見通しです。

5G投資の拡大を上方修正、米州とアジア(たぶん中国)を上方修正しています。

本格的に通信企業の設備投資が動き始めた、と思います。

以上。

 

 


 

(以下は2018年8月1日に書きました)

アンリツの2018年1Q決算の業績

まずは決算短信をみてみましょう。

アンリツの2019年3月期第1四半期決算は売上収益7.9%増、営業利益黒字転換、税引き前利益黒字転換、四半期利益黒字転換、四半期包括利益合計額745%増、希薄化後1株当たり四半期利益12.30円、親会社所有者帰属持ち分比率64.7%

・・・とまぁ、ようやく黒字転換しました。

同社は、1990年代末期くらいまではイケイケだったのですが、その後ITバブル崩壊、米サブプライムローンバブル崩壊で痛手を受け、かなりの期間、業績的には停滞することになりました。

それが、ようやくこれからまた、復活していけるか?という段階にきています。

 

 

こちらはアンリツの受注高、受注残高を示したものです。

受注高、受注残高ともに大きく伸びています。

これについて会社側は

T&M事業において、「5Gの商用化ロードマップが具体化」

決算補足説明P8で書いています。

5G NSAの初期需要が始まっているとのことです。

なお同社は世界初の3GPP規格準拠の5Gチップセット検証用テスタ(ラジオコミュニケーションテストステーションMT8000A)を開発しています。

MediaTek社が5G用チップセット用測定器として、アンリツのラジオコミュニケーションテストステーションMT8000Aを採用

(このテスタを使えば、いちいち外で基地局を跨いでハンドオーバーなどをしなくても、テスタを疑似基地局として振る舞わせることで、性能評価を簡易に行うことができる・・・という優れものだそうです。)

また、旧来のシステムからLTE-Advanced Proへの移行に向けた投資も出てきているとのことです。

北米市場は光デジタル・光ファイバケーブルなどの設備投資が堅調、LTE-Advanced Proと5Gの初期開発需要が出てきているとのことです。

上記をみると、まだまだ本格的な受注拡大期には入っていないことがみてとれます。

地域別にみると、米州の伸びが急拡大しています。アメリカはTモバイルが5Gを先行導入していくと先日発表していましたが(ノキアとの長期契約を結んだようです)、こういった流れをみると、アメリカはかなり5Gに乗り気なんだろうな、という感じがします。

Tモバイル・ノキア提携 米の5G通信網構築で :日本経済新聞

 

なお、5G業界に日本で一番詳しいアンリツの5Gロードマップ説明によると

  • 2017年12月に3GPPで5G NSA-NR(4Gと5Gの併用)の標準化完了
  • 2018年6月には5G SA-NR(5G単独運用)の標準化完了
  • アメリカでは2018年後半から商用5Gサービス開始(NSA-NR)
  • 中国では2019年に5Gサービス開始(SA-NR)
  • 日本では2020年に5Gサービス開始(NSA-NR)

とのことです。ちなみに、

NSA-NRとSA-NRとは、NSA-NRが超高速大容量のデータ伝送に重点が置かれているのに対して、SA-NRは超高速大容量データ伝送だけでなく、低遅延、多数同時接続なども考慮に入れている、という点に違いがあります。

低遅延、ミッションクリティカルな環境における利用を目指しているのは、ピュアな5G環境であるSA-NRです。このSA-NRになれば、さまざまなセンサが相互に連携しあうことで今までとは全く違った概念の世界になると思われます。

たとえば、お守り式の5G発信機を子供のランドセルにつけておけば、物陰からとつぜん道路に飛び出しても、5Gに接続された自動車は勝手に避けてくれたりとか。Liderシステムや画像解析などによる自動運転と異なり、5Gなら物陰にいても存在を認識できます。

また、工場や配送現場などすべて自動化されてしまったり、なんてこともありえます。今は遅延があって相互に作用しあえないマシンも、5Gの世界になれば連携できるといわれています。

手術ロボやスポーツ観戦、ドローン技術や土木、建設現場への応用なども考えられているようです。

とりあえず、俺みたいな中卒の頭で浮かぶアイデアなんてタカが知れてます。世界の優秀な頭脳たちがもっと面白いアイデアを発表していますから、そういったものをみてみてください。5Gは本当におもしろいです。ぜったいにコレは来ます。未来はすぐそこまで来ています。

とりあえず、アンリツ(6754)の株価チャートもみておきましょう。

 

・・・たかいですねーw

これは買うのに勇気がいりますわ。

俺なら買いませんw

これはジャンピングキャッチですね。

とりあえず、まぁ、まだ病み上がりの企業です。業績が回復途上です。

本格的に回復したら、たぶんEPS100円くらい出るかなと思いますが、それでようやくPER16です・・・流石に怖いなぁ。

 

とりあえず、まぁ、記事にしておいてなんですけど、アンリツ株については、現状では俺はみているだけです。他の銘柄で5Gの恩恵を受けようと思います。

以上です。

なお、上記はあくまでも中卒くん個人の見解を書いたものであり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資に当たってはご自分の判断、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。