昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000すべて上昇。
特に大型株が強く、ダウは1%以上の上昇。
ナスダックとS&P500は史上最高値を更新。
メキシコとアメリカが北米自由貿易協定NAFTA再交渉で合意と伝わったことが今日の直接の主なポジティブ材料。
だがその背景には、先日も書いた通り先週のジャクソンホールにおけるパウエル議長の発言、つまるところ利上げの天井感と、(婉曲ながらも)いざというときには緩和措置も辞さない態度を示したことに対する好感があると思われる。
これが米中貿易摩擦を受けて先々の不透明感を懸念していた向きに安心感を与えている。
とりあえず、今日の相場はヒートマップ的にみれば非常に強い動き。
公益、医薬、不動産、食品が弱く、それ以外が強い。
とくに注目すべきはNAFTA再交渉を好感したゼネラルモーターズGM、フォードFの自動車メーカーだろう。どちらも長らく低迷しているが、今日は久々に元気な動きとなっている。
またこの日、全体的にしっかりしていた金融セクターのなかでも、モルガンスタンレーMS、ゴールドマンサックスGSなどの投資銀行がとくに強いのも特徴的。これらは最近割り負けしていたので、流れの微妙な変化を感じる。
なお、情報技術関連や資本財、セミコン関連がしっかりしていたのは、投資家のリスク許容度の拡大か。こちらは新たな流れという訳でなく、どちらかというとリバウンド狙いのようにもみえる。
この日の出来高は合算で61.9億株。
ようやく60億株台回復だが、盛り上がりにはやや欠ける。
上昇しながら出来高が膨らんできたら注意が必要だが、いまのところは大丈夫そうかな?