2018年9月18日 米国市況概況

 

 

昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000の4指数が揃って上昇しここ1週間の高値を更新。

米中貿易戦争がひとまず材料出尽くしとなるなかリスクオンの動きが継続して10年債利回りも上昇。

セクターべつにみると、

一般消費財、工業、半導体、エネルギー、情報通信、ヘルスケア、金融、運輸が上昇

不動産、生活必需品、公益などが下落した。

 

 

この日はリスクオンの流れから金利が上昇。

金融セクターはさほどポジティブに反応していなかったが、

不動産セクターと公益セクターはネガティブに反応していた。

食品、生活必需品なども弱く、決算発表のあったゼネラルミルズGISが7%を超す下落。

コカ・コーラKOやペプシコPEPも1%前後の下落。

JMスマッガーSJM、コナグラCAG、キャンベルスープCPB、マコーミックMKC、ケロッグKなども安かった。

 

 

エネルギー価格の上昇を受け航空はやや軟調だったものの、ユニオンパシフィックUNPやノーフォークサザンNSCなど貨物鉄道は逆に上昇。

一般消費財セクターは強く、とくにエミー賞のノミネートが過去最多となったネットフリックスNFLXは5%近い上昇となり同セクターを牽引した。

 

IEAとOPECによる統計からイランの原油生産が減少していることが裏付けられ原油価格は堅調。

エネルギー関連企業の業績期待から同セクターの株価は堅調に推移した。

 

米中貿易戦争がさほど強く進展しなかったこともあり、ボーイングBA、キャタピラーCATなどは株価が堅調。

 

リスクオンの流れがハイテクにも波及し、半導体のインテルINTC、ブロードコムAVGO、テキサスインスツルメンツTXN、マイクロンMUなどが上昇した。

 

情報通信関連も上昇したがアマゾン以外はやや力不足に推移しており、数日前にも書いたが、セクター間の移動が起きている感じがある。

 

なお、この日の出来高は63.9億株となっており、市場にややエネルギーがかえってきている。

 

個人的には、やはりAMZNとAAPLの株価の動きが気がかりではある。

 

 

とりあえず、上げ調子に戻っている銘柄もある一方で、この2社の株価が異様に重たいことには注意してみている。