中国政府、自動車購入税の50%削減を検討
中国政府が自動車購入税(車両購置税)の50%を削減する計画と伝えられています。
China Regulator Is Said to Propose 50% Cut to Car Purchase Tax Bloomberg
中国の自動車購入税(正確には車両購置税)は、「販売価格とその他費用」に対して10%がかけられています。
輸入車の場合には「完税価格+関税+消費税」に10%となります。
これが半減するということは、たとえば200万円なら10万円、400万円なら20万円の値引きになるということ。
この報道を受け、欧州時間では自動車株が一斉に上昇しています。
中国は米中貿易戦争および循環的な景気後退局面にあり、消費の下支えのために必死になって手を打ってきています。
過剰生産設備の問題が一部でみえてきており、生産設備、産業機器などは中国からの需要が落ちています。
こうしたことから、中国政府は積極的に減税策を利用して需要を膨らませようとしているのだと思われます。
なお、中国の鉱工業生産でもわかりますが、
中国は9月単月で自動車生産台数が10%程度落ちてきています。
新エネルギー車は未だに50%以上の伸びを示していますが、既存のガソリン車メーカーが不振です。
これを救済することが今回の意図であると思われます。
ともあれ、欧州の自動車株が上昇しているといっても、下落トレンドのなかの出来事でしかないことには注意です。
もう一度、二度、下を見にいくことはあると思うので、個人的にはもう少し報道の様子を眺めてから動いた方がいい、と思っております。
以上です。