住友倉庫の業績と株価
今回は住友倉庫の業績と株価についてみていきます。
まずは住友倉庫の会社説明から始めましょう。
住友倉庫とは?
住友倉庫とは国内財閥系倉庫会社三社のひとつ。
住友倉庫は本業の倉庫事業、港湾運送事業、国際輸送事業、陸上運送事業などの物流事業を行っている他、海運事業や不動産事業も行っています。
利益のバランスとしては、不況時には不動産業が安定した賃料収入をもたらす一方で、好況時には物流事業が大きく稼ぐ形となっています。
住友倉庫の不動産事業
住友倉庫は不動産事業から安定した賃料収入を得ており、これが不況時の耐性に繋がっています。
なお、住友倉庫の賃貸ビル面積の推移は以下のようになります。(住友倉庫2017年Q4決算資料)
住友倉庫はウォーターフロント銘柄
この項目は書きかけです。
住友倉庫の保管用倉庫事業
住友倉庫は安定的なキャッシュフローの得られる保管用倉庫事業に注力しています。
この事業は高い成長はしていませんが、徐々に収益を伸ばしています。
住友倉庫のトランクルーム事業
住友倉庫はトランクルーム事業も行っています。
これも安定的な収益源を求めてのものです。
住友倉庫の港湾運送事業
住友倉庫は祖業が倉庫、港湾運送です。
港湾運送は景気によって大きく左右されます。
近年、住友倉庫の港湾運送業はほぼ横ばいが続いています。
住友倉庫の業績
ここからは住友倉庫の業績について、会社側決算資料や会社説明資料などをもとにみていきます。
(ここからは2018年11月7日に書きました)
住友倉庫の2019年3月期第2四半期決算の業績は、対前年比で売上高4.3%増、営業利益20.9%減、経常利益13.4%減、四半期純利益60.1%減、潜在株式調整後一株あたり純利益19.46円、自己資本比率55.4%
となりました。
住友倉庫の業績はトップラインでは伸びましたが、ボトムがかなり大きく減っています。
これは、住友倉庫が過去に高値で買ってしまった海運事業の減損を行ったからです。
とりあえず、セグメント別に見てみましょう。
住友倉庫の業績 セグメント別営業収益(売上)内訳
こちらは住友倉庫のセグメント別売上です。
2017年7月に株式会社若洲を子会社化したため、物流事業は高い伸びを示しています。
港湾事業も一般荷捌きが増収。国際物流も好調で物流事業は全般にOKです。
不動産事業もコンスタントに伸びています。
海運は輸送量減と燃料価格上昇がダブルパンチとなり営業損失になっています。
こちらが住友倉庫の報告セグメントごとの業績です。
物流事業と不動産事業は売上は伸びていますが、利益は減少しています。
また、海運事業は大赤字になっています。
こうしたことから、住友倉庫の業績は売上は伸びて利益は落ちる、という状況になっています。
住友倉庫の自社株買い
なお、住友倉庫はこのネガティブ決算にあわせ自社株買いを発表しています。
住友倉庫はキャッシュリッチ、含み資産リッチな会社ですから、自社株買いはまだまだ積極的にできます。
住友倉庫の株価
住友倉庫の株価は上記のようになっています。
個人的には、このチャートでは買いたくないかなぁ・・・
住友倉庫のバリュエーションは2020年アナリストコンセンサスベースのEPSをもとにすると、だいたいPER13.7倍くらい。
EV/EBITDAは8.84倍程度。
うーん・・・微妙なところですね。
個人的には手を出さないパターンですが、手をだしたがる人の気持ちもわからんでもないです。
とりあえず、今回は住友倉庫の業績と株価についてみてきました。
なお、上記はあくまでも中卒くん個人の見解であり、特定のスタンスをお勧めするためのものではありません。投資に当たっては自己責任でされるようお願いいたします。