【統計】ドイツの一人あたりGDP【グラフ】
ドイツの一人あたりGDP
(データ元:世界銀行)
ドイツの一人あたり名目GDPは2000年代に大きく上昇。
これには二つの要素があると思われます。
一つは統一通貨ユーロの発足による域内輸出の好調。
もう一つはアメリカ経済の好調による信用創造の拡大です。
ですが、この二つが2010年代には停滞を迎えます。
ひとつは、域内輸出を繰り返したことで、域内に巨額債権国とその他の債務国が生まれてしまったことによる経済格差拡大による輸出の鈍化。
もうひとつは、アメリカのサブプライムローンバブル崩壊に伴う余波です。
ドイツは2010年以降、欧州債務危機やユーロの大幅な下落などを通じて、一人あたり名目GDPは停滞しています。
往々にして一人あたり名目GDPの停滞は(実質GDPがどうあれ)政治的不安定さに繋がります。
長らく続いたキリスト教民主・社会同盟(CSU/CDU)による政権に揺らぎがみえており、2018年11月、メルケル首相は党首の辞任を表明しました。
今後は移民問題なども絡み、大きなうねりに繋がりそうです。