【統計】中国2018年11月固定資産投資
中国の2018年11月固定資産投資は回復基調鮮明化
中国の固定資産投資の伸び率は、2018年8月ころをボトムに回復してきています。
政府による下支え策は機能しており、底割れするような状況には至っていません。
なお前月は⇒【統計】中国201810固定資産投資~ようやく政府による景気下支え効果が発現か?
個別に見てみると以下のようになります。
国有企業に比べて資金調達に苦しんでいるとされる民間セクターですが、この統計を信じるならば、民間セクターの方が元気に投資しているようです。
ここ最近、一次産業の伸びが高く、しかも農業への投資が高く出てきています。
これは米中貿易戦争を受けて黒竜江省などで行われている農業生産の振興策が影響している可能性があります。
なお、弱い所としては、
鉄道・航空・船舶などの輸送用機械が -5.2%
自動車生産が +3.3%
鉄道輸送が -4.5%
水管理が -4.4%
強いものとしては、ここもとずっとですが、文化、スポーツ、娯楽などが +22.2%
となっており、中国の経済が第三次産業化しつつあることが見て取れます。
以上。