ティエムファクトリ~超軽量エアロゲル系透明断熱材SUFA(スーファ)で日本の住宅設計が変わる?

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ティエムファクトリ~超軽量エアロゲル系透明断熱材SUFA(スーファ)を用いた住宅建材をYKKAPと開発中

 

今回は大学発のスタートアップ企業で、非上場のティエムファクトリについてみていきます。

このティエムファクトリの作る超軽量エアロゲル系透明断熱材SUFA(スーファ)は、もし実用化されれば日本の、もしかしたら世界の住宅設計を一変させるほどの凄い可能性を秘めていると思います。

なかなか面白い素材のようなのでちょっとご紹介したいと思います。

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ティエムファクトリの代表取締役 山地正洋氏

ティエムファクトリの代表取締役 山地正洋氏は、2004年慶應義塾大学工学博士号取得。物質材料研究機構、産業技術総合研究所等を経たのち京都大学に研究員として在籍中にティエムファクトリ株式会社を設立。

2008年Microoptics Conference(MOC)微小光学国際会議にて最優秀論文賞受賞

大学発ベンチャー表彰2017 経済産業大臣賞受賞

 

 

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)とは?

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)は、いわゆるエアロゲル系の断熱材。

エアロゲルはかねてより、その断熱性の高さと軽さが評価されてきましたが、これまでは透明度も低く、コストが高く、砕けやすく扱いが難しかったため、一般的用途への実用化はなかなかされてきませんでした。

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)は、既存のエアロゲルと異なり、

  • 透明度が高い
  • 生産コストが低い
  • 疎水化処理をしていないので耐熱温度が高い

点が大きな特徴となっているとのことで、実際に写真などをみてもその透明度の高さには、いよいよここまできたか・・・と驚きました。

(出典:科学技術振興機構)

 

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)の性能

  • 断熱効果はグラスウールの3倍(グラスウールの熱伝導率0.03~0.05W/m・K)
  • 熱伝導率0.014W/m・K
  • 耐熱温度は酸素雰囲気中で467度、窒素雰囲気中で630度、疎水化処理をしていないので高い耐熱性を実現
  • 可視光透過率は1㎝厚で90%以上
  • 密度は0.11g/㎤
  • 比誘電率は1.1
  • 耐久性は高く「経年劣化しない」
  • 対紫外線耐久性は、高分子材料なので炭素直鎖が長くC=C二重結合による黄変の心配なし。
  • 対湿度耐久性はSUFAは疎水性のため吸湿がおきない。
  • 曲げ強度はコーティング有の場合0.06MPa(N/㎡)・・・ここら辺は改善の余地があるか
  • 圧縮は10MPa以上まで壊れず
  • 気泡に油がはいると断熱性能はさがる
  • 窓に実用化した場合の断熱性能は12㎜厚のSUFAを3㎜厚のガラスでサンドした場合、熱慣流率は0.53W/㎡・K
  • 熱割れの心配はなし。

 

 

 

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)は他社エアロゲルの60分の1のコスト

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)は、製造方法が他社製エアロゲルとは異なるため60分の1の低コスト化を実現。

これにより、現実的な価格での販売が可能になると期待されています。

(出典:科学技術振興機構)

 

 

 

ティエムファクトリはYKKAPと提携し透明断熱材SUFA(スーファ)の建材への応用を探る

ティエムファクトリは大手住宅建材メーカーのYKKAPと提携し、透明断熱材SUFA(スーファ)を利用したドア、窓などを開発していく方針のようです。

すでにAIや顔認証システム技術を搭載した未来ドア「UPDATE GATE」を発表

両袖部FIXガラス(断熱材エアロゲル入り高性能トリプルガラス)にティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)を採用。

発売は2020年を予定しているとのことです。

 

 

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)は住宅設計の前提を変える

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)がもし窓ガラスとして実用化されたなら、断熱効果を考えて北側には窓を大きく作ってこなかった日本の住宅でも開口部を大きくとることができるようになります。

また、天井などの採光などもより広くとることができるようになり、狭小な3階建て住宅などでも十分な明るさをとることができるようになるでしょう。

北側に面した、狭小立地の利用価値が上がるかもしれません。

 

 

ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)は自動車や鉄道、航空機も変える可能性

現在はガラスでサンドする方法がとられていますが、もし透明な樹脂素材による表面コーティング技術などで保護・固定できるようになれば、ティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)自体が窓材などとして利用価値を高められます。

車体の重さの多くを占める窓がそうした超軽量素材に変われば、エネルギー効率は著しく向上することになるでしょう。

 

 

みればみるほど未来技術なティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)

まだ強度の面と、その保護の技術にクリアすべき部分はありそうですが、非常におもしろい素材だなと思います。

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とりあえず、簡単に紹介しましたが、詳しくはティエムファクトリの透明断熱材SUFA(スーファ)のホームページなどをごらんください。

以上です。