米国石油掘削リグ稼働数が21基減少~ベーカー・ヒューズ社

米国石油掘削リグ稼働数が21基減少~ベーカー・ヒューズ社

 

ベーカー・ヒューズ社発表の米国石油掘削リグ稼働数が3年ぶりの減少幅

ベーカーヒューズより先週18日までの週の米国石油掘削リグ稼働数が発表されています。

週間統計⇒【週間】米国石油採掘リグ稼働数

これによると、米国内のリグ稼働数は21基もの大幅減少。

この幅の減少としては3年ぶりとなります。

Baker Hughes data show US oil-rig count down 21 for the week

 

リグ稼働数、パーミアン盆地で激減

とくにテキサス州のパーミアン盆地での稼働数が減っており、新パイプラインの稼働よりも、足元の原油価格下落の方が影響が強く出た数字となっています。

なお、リグ稼働数の総数自体は一年前の747基を上回る852基となっていますが、ここもと原油価格が下落する一方、シェール各社が借り入れを頼ってきたバンクローンなどの金利は上昇しており(足元では落ち着きましたが)、今後も綱渡り的な状況になる可能性があります。

【BKLN】原油価格下落がレバレッジドローンやバンクローンにも波及へ~PowerShares Senior Loan Portfolioが大暴落【ETF】

 

昨年、米国が世界の原油生産量一位になったとの推計がEIAから発表されました。

今後も米国の生産は伸びるでしょうが、米国は生産コストの高いシェール由来の原油が多く、原油価格次第によってはマージン悪化で大幅に調整される可能性も示唆されているように思われます。

今後の動向は、直近のWTI原油価格の底値を下支えとした水準となりそうに思われます。

もしそれを下回れば、かなり生産調整が進むのではないかと思われます。

以上。