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【000660】SKハイニックス(SK Hynix)の業績・決算と株価

【000660】SKハイニックス(SK Hynix)の業績・決算と株価

 

今回はメモリ大手SKハイニックス(SK Hynix)についてみていきます。

SKハイニックス(SK Hynix)はDRAMの世界的大手サプライヤです。

また、NAND型フラッシュメモリも製造しています。

まずはSKハイニックス(SK Hynix)の事業内容と沿革からみていきましょう。




 

 

SKハイニックス(SK Hynix)の事業内容

SKハイニックス(SK Hynix)は韓国の半導体企業で、規模としてはサムスン電子についで2位となっています。

SKハイニックス(SK Hynix)はDRAM事業の世界的大手であるほか、NAND型フラッシュメモリの製造や、その他の半導体の製造もおこなっています。

また、近年はロジック向けの投資も増やす方針を示しているほか、ファウンドリ事業も行っていくとの報道が流れています。

19/4/24~3~マグナチップをSKハイニックスが買収か

 

SKハイニックス(SK Hynix)の沿革

SKハイニックス(SK Hynix)はもともと現代(ヒュンダイ)財閥の半導体・電子部品企業、現代電子産業として設立。

1999年にLG半導体を吸収。

しかしその後、ITバブル崩壊時に一度破産しかけて、債権団の支援を受ける形になりました。(ハイニックス半導体に社名変更)

2012年にSKテレコムの傘下に入ったことからSKハイニックスとなりました。

 

 

SKハイニックス(SK Hynix)の業績推移

SKハイニックス(SK Hynix)は再建終了後から2018年まで、中国を起点とする世界経済の拡大の恩恵を受け、非常に高い業績の伸びを記録しました。

特にデータセンター需要やスマホ需要増加などによるDRAM需要拡大の影響をフルに受けてきた企業といえます。

 

 

 

SKハイニックス(SK Hynix)の2019年Q1決算・業績

SKハイニックス(SK Hynix)の業績はここにきて大きく落ち込んできています。

2018年初めころから世界的な在庫循環は悪化傾向になり、

そこにアメリカと中国による通商摩擦による関税引き上げなどが重なり、中国経済が大きく減速。

5Gへの端境期にあたることからスマートフォンの売り上げも減速。

インテルの半導体製造トラブルなども重なりデータセンター需要が低迷。

さまざまな複合的要因により業績が大きく低迷しました。

 

 

主力のDRAMの売り上げが大きく落ちていることがわかります。

 

 

また、特に在庫の上昇は目を見張るものがあります。

今後もこの在庫水準の高さを理由として価格の値下がり傾向が続くとみられ、それがSKハイニックス(SK Hynix)の業績下押し要因となることでしょう。

 

 

SKハイニックス(SK Hynix)の株価

週足

 

SKハイニックス(SK Hynix)の株価は上記の要因から大きく下落してきましたが、年後半にかけてデータセンター需要が戻るとの期待感などから、ここもと大きく上昇してきています。

しかし、チャート的にはボリュームゾーンに入ってきており、やや上値の重たい展開に入ってもおかしくないかな?と個人的には見ています。

 

とりあえず、上記は個人的な見解であり特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任で行うようお願いいたします。