おいらはオルタナティブなデータが好きです。
なかでも、輸送系のデータはとても好きです。
今回は、珠海デルタ地域の空港のデータをみていきましょう。
とりあえず、以下をごらんください。
これは広州白雲国際空港という、珠海デルタ地帯の広州にある空港の月次データです。
なかなか絶好調ですね。
旅客人員などは前年比二桁の伸びです。
しかし、貨物はどうも横ばいのようです。
しかも当空港から輸送する貨物量が減っています。7.2%減とかなりの減り方です。
ちなみにこの広州白雲国際空港は、FedEx(フェデラルエクスプレス/FDX)のアジア圏におけるハブ空港です。
フェデックス/広州白雲国際空港の新アジア太平洋地区ハブが稼動
そして香港・マカオ・深圳・広州などを抱える珠海デルタ(パールデルタ/Pearl Delta)は、世界一の人口規模であり、ベトナムなど新興国の追い上げを受けてもなお、世界の工場として君臨しています。
そんな地域のハブ空港の貨物輸送が大幅に減少しています。
前回減少したのは17年1月、10月でしたが、この時の減少はどちらも0.5程度の小幅なもので大したものではありません。
今年は、春節の影響もあるにはあるのでしょうが(生産から出荷まで20日くらいかかるとすると、春節の影響が月前半にかかってきます)、それにしても減り方が大きい。
16年2月にも同様に大きく減少したことがありましたが、この時は春節前後の月でうまくカバーしました。
今回はどうなるか?
4月分のデータが減少もしくは微増程度になりますと、世界経済にとって晩夏の冷え込みを感じることになると思います。とても、重要な数字です。
さいきん、SHIBORが低下してきています。きっと当局も、ここらへんの空気感をいち早く察知しているのだと思います。
http://www.shibor.org/shibor/web/ShiborJPG_e.jsp
とりあえず、他にもいろいろと載せたいものはあるのですが、長くなりすぎるのでここで切ります。
また何かの機会にでも、別の統計を紹介していきたいと思います。
by中卒くん