Apple(アップル)が今後は売上台数を非開示にすると発表~「台数に意味はない」とルカ・マエストリCFO~
Appleが2018年4Q決算を発表
4Qの販売台数は約4690万台で、前年同期の4670万台からほぼ横ばい
これは、アナリスト予想を70万台近く下回る水準。
販売台数はよこばいながら、新型iPhone(iPhoneXS,iPhone XS Max)の価格上昇により売上高は29%増と372万ドルとなったと発表しました。
これと同時に、アップルは重大な決定を発表しています。
ルカ・マエストリ最高財務責任者が「今後アップルは個別製品の販売台数を公表しない」と発表
これ、個人的に非常にショッキングでなりません。
Appleの決算が振るわなかったことよりも、この発表の方が深刻です。
時価総額世界最大であり、世界の株式会社のお手本であることを期待される立場にあるAppleが、投資家に対して情報開示を渋っている・・・
そのことがショックでなりません。
たしかに、ルカ・マエストリCFOのいうように、アップルの製品が多岐にわたるようになり、また、価格も変動するため、個別の販売台数が業績予想にリンクしなくなっているのは事実です。
しかし、個別販売台数の推移をみれば、アップルのiOSのシェアがだいたいどの程度で、将来的なクラウドサービス事業の推移がどの程度になるか、予測がつきます。
むしろ、デバイスの売上全体しかみえないのでは、サービス事業の売上推移の見通しが非常に立てにくくなります。
Appleのルカ・マエストリCFOは「開示する必要がない」と言いますが、それは投資家が判断することであり、会社が判断すべきではないと思います。
Appleのルカ・マエストリCFOは、都合の悪い数字は隠したい・・・ということなのだと思います。
Appleのシェアが落ちている、それをみられるとマズい、そう感じるからこそ隠したいのでしょう。
隠したいものがあるから、ひとは隠すのです。
やましいことがなければ、隠そうとしないはずです。
Appleの将来には暗雲が垂れ込めてきていると思います。
パソコンで言うとPC98、クレジットカードでいうとAMEXみたいなマイナーな方向性に向かっていきそうな気がします。
個人的に、非常に今回のアップルの決算は、色々な面でネガティブにしかみえませんでした。
暗澹たる思いです。
以上。