東証マザーズにRPAホールディングス(6572)が上場します。
個人的に、今年ここまでで一番注目しているIPO案件です。
(どうせ当たらないはずなのでブログ記事にしましたw 当たるかもしれなかったら上場するまで書いてませんwww)
とりあえず、細かい事業内容は会社ホームページをみていただくとして、なぜこの会社が注目されているのかというと、
いま話題のRPAをやってる!
からなんです。
と言っても、RPAってなんのことだかわかりませんよね?
中卒の俺もわかりません。
・・・よくわからないけど、去年おととしあたりから、すっごく良く聞くキーワードなんです。
どうやら、オンラインゲームのマクロみたいなものみたいです。(いみわかります?)
ちまちまとしたルーチンタスクを自動でやってくれる・・・定型化した事務作業を延々とやってくれるらしいです。しかもすばやく。間違えず。
最近はAI搭載していて、人間側の「こうしてほしいなぁ」って要望をいろいろと忖度しながらやってくれる機能もあるらしいんです。
とっても便利そうですよね?流行りそうでしょう?
どこぞの生命保険会社も導入して、
わざわざ「日生ロボ美」なんて昭和レトロな名前までつけて、
これはつまり、従業員に対して
「おまえらのやってる定型業務はどんどんRPAで置き換えるぞ。これからはもっとアタマ使って働けよ。」
って恫喝してるんですよね。
嫌な感じですねー・・・
とまぁ、ちょっと脱線しましたが。。。
とりあえず要注目なんです。
会社の中身なんてサッパリよくわかりませんけどね。
・・・LinuxやBeOSが流行ってたとき、秋葉原のオンボロ雑居ビルにあったちっちゃなサーバー屋ぷらっとホーム(6836)がアホみたいな爆上げしたのをおぼえてますか?単なるディストリビューターのレッドハットが噴いたこともありました・・・
とりあえず、流行のキーワードってのは強いんです。
でまぁ、こんなに中身のないブログじゃアレですし、
かといって初値予想とか業務内容を詳しく書いたりしているブログなんて他に幾らでもあるでしょうから、
おいらは、おいらしか書かないだろう視点でちょっと書き足したいと思います。
実は、このRPAホールディングスの子会社RPAテクノロジーズなんですが、自社でソフトを開発したわけではありません。
沿革をみていただければわかるとおり、RPAテクノロジーズは2008年にKapow Softwareというものを導入します(この時点ではKapowはRPAという言葉を使っていなかったと思います。data integration softwareと言っていたような・・・うろおぼえです)。このKapowSoftwareを使ってBizRoboなる名称のものを用意し、日本人が使いやすいようにカスタマイズしたようです。
次にこのKapow Softwareなんですが、2013年頃にKofaxという会社に買収されます。
そして今度は2015年、Kofaxはレックスマークに買収されることになるのです。
そう、あの安物インクジェットプリンターのレックスマークです。
2000年代にプリンター本体をタダ同然の安値でばら撒いて、インクを買うより本体買う方が安い状態にまでダンピングしまくったレックスマークです。典型的な、安かろう悪かろうの商売をやっていた会社です。
しかしこの当時は対コンシューマーよりもビジネス寄りのレーザープリンター事業を中心にし始めていました。ちょうどそのころ、BluePrismなどが流行り始めます。RPAという言葉が出てきたのもちょうどこのころです。Kofaxの買収は時流に乗った買収でしたが、いかんせん巨額な買収費用すぎました・・・また訴訟をいろいろと抱えていました。
Lexmarkの経営は傾きます。
そこをすかさず買収したのが中国のプリンター企業Apex Technology と香港系プライベートエクイティファンド PAG Asia Capitalでした。2016年11月、Lexmarkは買収され、Kofaxなどは分離されます。
プリンタメーカーLexmark、中国企業Apex Technologyなどが買収へ–36億ドル
そして、このApex Technologyなんですが、アメリカや韓国に実は同じ名前のそこそこ有名な会社がありまして、それが理由かはわからないのですが、NineStarに社名変更します。
以下斜線部分訂正!(2018年2月23日)
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つまり、
日本の多くの企業が採用しているRPAテクノロジーズの自動化ツールには、実は中華系NineStar社のアプリも混ざっていると思われるんです・・・
(RPAテクノロジーズは他のRPAツールも導入を手伝っているので、すべてがすべてというわけではないでしょうが、比率はかなり大きいと思われます。なぜなら、BluePrismとかアホみたいに高いらしいので・・・)
これって安全保障上とか、技術流出などの面でけっこー恐ろしいことだと思います。どんなコードが隠されているかわかりませんから。神経質になりすぎる必要はないと言われるかもしれません。ただ、ファーウェイやZTEにおける問題もありましたし、それら安全保障上の問題とおなじことがRPAの分野にも発生しないとも限りません。そのことだけは多くの人が知っていた方が良いと思うんです。ぜんぜん知らないうちに、自衛隊や基幹インフラ制御で中華RPAが使われたら困りますから。
PEファンドへ売却したそうです。
https://www.kofax.com/About/Press-Releases/2017/Thoma-Bravo-to-Acquire-Lexmark-Enterprise-Software
よかったですね。これで安心して使えます。
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とまぁ、あまりカネと関係のない話になっちゃいましたが、ここらへんで終わりにしようと思います。
とりあえずRPAホールディングスには応募してみるつもりです。
あたるといいなぁ・・・
by中卒くん