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ワークマンの月次売上からみる既存メディアの威力

ワークマンの2018年9月の月次売上が非常に好調~背景にワークマンプラス展開によるマスメディアへの露出増

 

 

建設作業服・作業用品小売のワークマンの2018年9月の既存店売上が前年比28.1%増と絶好調です。

この要因として、カジュアル・アウトドアブランド専門店ワークマンプラス(WORKMAN Plus)をららぽーと立川立飛など大型ショッピングセンターに出店したことによる既存マスメディア露出の増加が挙げられます。

 

 

まずは数字をご確認ください。

 

一見してわかるとおり、2018年9月の既存店売上が28.1%と急激に伸びています。

とくに、既存店客数はそれまで一桁増で推移していたものが、いっきに二けた、21.8%に増加しています。

この要因にあげられるのが

9月5日に新規出店したワークマンプラスです。

ワークマンは9月5日、東京郊外の立川市にある大型商業施設ららぽーと立川立飛にカジュアル・アウトドアブランドの「ワークマンプラス」を出店しました。

これが各方面の既存マスメディアに取り上げてもらったことから、ワークマンプラス以外の既存店にも新規の顧客が流入。

ちょうど秋口に入ってきて気温低下で涼しくなってきていたこともあり、ワークマンが得意とする機能性衣料などを中心に飛ぶように売れたとのことです。

 

これまではガテン系の顧客中心に販売していたワークマンですが、数年前からSNS上などソーシャルメディアを中心に、同社の防寒具のコスパの高さが話題となり、近年、建設作業員など以外にも徐々に売り上げを伸ばしていました。

ここにきて、ワークマンはマスメディアによる広告を使用し始めています。(意図的に、だと思います。)

そして、このワークマンの広告戦略は完全に成功しています。

 

 

このワークマンの成功は、やはり依然として残るマスメディアのパワーの大きさを見せつける結果になったと、個人的に思います。

twitterやFacebookなどのソーシャルメディア、Googleなどのネットメディアはもちろん有効な広告手段なのでしょうが、さすがにこんなに一気に爆発的に普及するほどのパワーは、日本では持っていないように思います。

もちろん、モノの良さが背景にあるのは当然なのですが、それだけでここまで売上、既存店客数を爆発的に伸ばせたとは思いません。やはり広告の威力だと思います。

株価もすさまじいことになってますね。

 

 

とりあえず、まだ「video killed the radio star」と同じことは起きていません。

テレビは依然として強い影響力を持っています。

ネットばかりではなく、たまにはマスメディアの垂れ流す低俗なバラエティ番組やお粗末なトレンディドラマなども見た方がいいと思います。

たぶん、意外な発見もあるはず、と思います。

自分は普段あまりそういったものをみないのですが、それではイケナイな、と思った次第です。

 

以上です。