備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
(12時58分)
Petrofac to sell offshore construction vessel to Shanghai Zhenhua Heavy Industries
ひっそりと報道されてますが、非常に重要なニュースです。
港湾荷下ろし用クレーン世界最大手の上海振華重工(Shanghai Zhenhua Heavy Industries)は、英ペトロファクからパイプライン敷設船建造契約中止に関する報告を一方的に受け取った件について、和解が成立したということです。
個人的見解:今回の件ですが非常に重要な点があります。それは、中国が独自でオフショア開発船とその製造技術を手に入れた、それも最新鋭の・・・というところです。今までは他国企業に頼まなければならなかったプロジェクトが、自国でできるようになるのです。
たぶんですが、2015年のペトロファクからの一方的な通告も、南沙諸島問題などを踏まえて、なにかしらの欧米政府の政治的圧力があったのだと思っていました。それが今回、なぜか解除された・・・イギリスが中国に擦り寄って行こうとする姿勢がみえます。
日本は中国と海洋権益を巡って争っています。ベトナム、フィリピンなどもです。こういったところで火種を振りまく可能性があります。
すごくアッサリと報道されていますし、細かい経緯が語られていません・・・驚きです。これは、そんなに軽いニュースじゃないと思います。
Govt to issue tenders for 20,000 Megawatt solar power capacity
インドです。20ギガワットのソーラー発電設備に関して入札を実施するそうです。なお、落札者は10ギガワットぶんの生産設備導入も必要なそうですから、単純な事業者というよりも、製造から運営まで一貫して行うプレイヤーを想定しているようです。現在は中国のソーラーパネルが新興国を席巻していますが、インドはこれを奪いたいようです。
Renewable power developers headed for transmission woes
おなじくインドの再エネの話題。どうやら中国で2014年頃に深刻化した問題が、インドでも発生しているようです。それはつまり送電能力不足。エナジーグリッドの問題です。
中国は最近になってようやくこれを解消しつつあります。国家電網が番場って高圧電線をひきまくってます。おかげでここ一年ほど、再生エネルギー運営会社の発電能力も年率40%近く伸びています。これはこの期間に設備投資が行われたのではなく、休眠施設が稼働したことによります。
インドでもあと1年先、2年先には同じ問題に直面し、そして3年ほどかけて解決するはずです。インド株には外資は直接参入できないのであまり関係ありませんが…送電網運営会社、電線メーカーなどは潤うはずです。
(14時34分)
中国ビール高級化 最大手・華潤、価格4倍の新商品
個人的見解:青島ビールの2018年Q1決算速報は3%売上増、15.2%純利益増でした。高級化路線に舵を切っている華潤、青島の両社ですが、売り上げの伸びは市場の期待を下回っています。
青島ビールといえば、おいらが中国株を始めた2001~02年くらいの頃は皆が買いたがるピカピカな銘柄でした。今でいうと、ベトナムのビナミルクみたいなものです。多くの現地人が愛するブランドとして有名でしたが、所得水準上昇によって飽きられて、今の状態になっています。ビナミルクはどうでしょうか?調整乳が売れ続けますか?
BRIEF-Rainbow Department Store Signs MoU With Tencent’s Affiliate
テンセント(騰訊)と天虹商場が小売り事業のデジタル化で戦略提携の覚書に署名。Wechat PayによるAlipay崩しが進んでいます。オフラインでの攻防が過熱しています。
勝利油気管道、シノペックから21.6万トンの鋼管を受注
Ordos-Anping-Cangzhouプロジェクト向けだと思われます。河北省、北京への天然ガス輸送網が充実することになるはずです。
減税7措置を実施、600億元超の負担軽減に
中国は約一兆円規模のベンチャー育成減税を導入するようです。見た感じ、かなり使いやすそうな制度になっています。日本よりも新しいモノに積極的です。
小米のトイドローン、欲しい〜 pic.twitter.com/HwG5ktlTlk
— けろっと (@kerotto) April 30, 2018
3Dプリンターで作れそうなパーツでできた玩具のドローン・・・内戦で敵の位置を偵察するのに使えそうです。未来の市街地戦闘は、3Dプリンターとドローンを多用した戦いになると思います。
(16時10分)
三一重工一季报超预期 前3个月净利超去年全年70%
中国の建機・重機大手Sany Heavy Industries(サニーヘビーインダストリーズ/三一重工)の2018年Q1決算は29.7%増収、101.18%増益。キャッシュフローや在庫回転率も改善。
個人的見解:キャタピラー、コマツ、日立建機など、好調な決算が相次いだ建機、鉱山機械業界ですが、中国企業の成長率も凄い勢いで伸びています。そのうち重要なライバルになると思われます。
新天緑色能源、18年1-3月期決算は76%増益(速報)
天然ガスの販売量、輸送量が大幅に改善し設備稼働率向上、風力発電事業も系統接続制約が改善し大幅増益になりました。単純に計算して、一株利益の上昇からするとPERは5倍程度に急低下することになります。
広深鉄路、18年1-3月期決算は58%増益(速報)
広州と深圳を結ぶ鉄道のQ1決算
新疆金風科技、18年1-3月期決算は33%増益(速報)
風力発電設備製造世界最大手Xinjiang GoldwindのQ1決算
江蘇高速道路、18年1-3月期決算は16%増益(速報)
江蘇省の高速道路銘柄、PERで11倍くらい
大唐新能源、18年1-3月期決算は375%増益(速報)
中国の再生可能エネルギーの運営事業者、PERで11倍くらい
四川高速道路、18年1-3月期決算は43%増益(速報)
中国四川省の高速道路運営会社。PER7.5倍くらい
浙江高速道路、18年1-3月期決算は4%増益(速報)
中国浙江省の高速道路運営会社。PER9倍くらい。
(18時53分)
German retail sales slip for fourth month in a row
ドイツ小売売上高指数 前月比0.6%減(予想 0.8%増)、四か月連続の減。
China’s Xi, India’s Modi seek new relationship after summit
中国の習近平国家主席とインドのモディ首相が二日間にわたって非公式に会談。昨年、緊張が高まった国境問題などについて話した模様。
個人的見解:昨年ドクラム高地で発生した武力衝突に関し、習近平は現地の軍幹部の行動を把握できていなかったようです。今回は関係修復に向けた地ならしと言ったところだと思います。
PetroChina Rides Oil’s Rally as Gas Import Losses Held in Check
中国石油天然汽のQ1決算は純利益が78%増と2016年Q2ぶりに回復。天然ガス価格の再販に伴う損失を原油高で相殺。
個人的見解:かつて時価総額1兆ドルを達成した中国のエネルギー大手ペトロチャイナですが、最近は習近平の石油閥叩きで業績が悪化していました。天然ガスを輸入価格よりも安い価格で販売せざるを得ないというのは、あまりにも理不尽だと思いますが・・・それが許されるのが中国という国です。中国では、どんなに割安に感じても、政治的にマズい銘柄は買ってはいけないということです。
North America Rig Count -Bakert Hughes
4月27日までの一週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週から5基増加の825、ガスは3基増加の195。非常に高い水準。石油価格がより高くなると想定している?