女性差別は許されず、年齢差別は許される日本~森喜朗・東京五輪組織委会長辞任問題に思う
森喜朗・東京五輪組織委会長が女性差別発言で辞任
舌禍に揺れた森喜朗元首相が、東京五輪組織委会長の職を辞任しました。
先の記事でも書きましたが、森喜朗元首相を批判する人の主張は主に2つにわかれます。
1.女性をバカにするな!(発言はちゃんとみてないけど・・・差別なんだよね?)
2.女性らしさについて語るな!女性をカテゴライズしてみるな!十把一絡げにしてみるな!女性は一人一人皆ちがう!
そして、この2つの主張ですが、概ね共通する部分があります。
それは「老人は引っ込んでろ!」というもの。
川淵三郎氏への東京五輪組織委会長職の移譲に関しては、
「老々交代だ!」「老人にさせるな」
という批判が沸き起こりました。
たしかに、密室で次の人事が決定されていくプロセスに反対する気持ちはわからんでもありません。※1
でも、「老人か否か」というのは大事なところなんでしょうか?
というか、仮に大事だとして、それは「老人らしさ」への否定ではないのでしょうか。
老人をカテゴライズして考える思考じゃないんでしょうか?
なぜ「女性らしさ」を理由とした障壁は否定されるのに
「老人らしさ」を理由とした障壁は肯定されるのか。
そこに思考の矛盾がないかどうかはよくよく考えたら良いと思います。
※1・・・とはいえ、どうせ民主的なプロセスで選ぶ時間なんてないわけですけど。それに、今までだって役職はすべて国民の声を無視して決められてきましたし、これからだってそうなるはずです。密室で決めることを批判する人はどういうプロセスを経るべきといいたいのでしょうか。