【不動産】世界一高い香港の住宅地価、中原城市領先指数(CCL)が6週連続で下落
世界一不動産地価が高いとされる香港。その香港の住宅価格指数として代表的な中原城市領先指数(CCL)が6週連続で下落中です。
中国からの旅行客数の伸びに減速感がみえているなか、香港の商業用不動産の賃料にも頭打ち傾向がみられます。
そういった環境下で香港の住宅用不動産地価にも下押し圧力が出てきています。
今回は、この香港の不動産市況についてみていきます。
まずはこちらをごらんください。
香港の住宅用不動産価格指数、CCLです。
香港中原城市領先指数CCL
これは香港の中国への返還よりずっと以前、1993年からの住宅価格指数の推移を示したものです。
ちょっとチャートが大きすぎますでしょうか。
直近のところだけ抜き取ってみてみましょう。
香港中原城市領先指数CCL 201501~201810
どうやら、香港の住宅地価は2015年秋口あたりの下落局面に似てきているような感じにみえます。
このころ、中国では人民元の切り下げ観測があり、チャイナショックが起きていました。
その余波で香港への買い物客が激減。
香港の商業用不動産の多くが賃料下落に陥りました。
ちょうどその当時の様子に近いようにみえます。
香港の不動産はバブル?
現状、香港の不動産は世界一高いと言われています。
マウントニコルソンという開発区のマンション、最上階の800㎡のフロアが160億円とのことです。(東洋経済オンライン 2018/9/30)
つまり、一坪当たり6612万円くらい・・・
これ、マンションの部屋の坪単価ですよ・・・けっして土地の値段じゃありませんよ・・・
いやはや、びっくりですね。
思うに、不動産は収益還元法などで見るべき投資対象ではなく、所有する楽しみだとか、希少価値のある物件を所有する優越感みたいなのを楽しむ、アンティーク投資みたいな感じになってきているように思います。
そうでもなければ説明がつきません、この価格。
株式や債券市場とはまったく違ったマーケットになってきていると感じます。
バブルとかバブルでないとかではなく、そういうマーケットもあるのだと思います。
とりあえず、今回は香港の住宅価格指数、香港中原城市領先指数CCLについてみてみました。
今後も機会があれば更新してみます。
以上。