中華人民共和国国家統計局が発表する2018年2月の購買担当者指数(PMI)が発表されました。
さきに言っておきます
かなり不安を掻き立てる内容です
とりあえず、以下にURLから表を拝借しています。
http://www.stats.gov.cn/tjsj/zxfb/201711/t20171130_1558652.html
赤字で日本語訳をつけていますが、中国語ができるわけではないので間違っているかもしれません。とりあえず、参考までにしておいてください。
製造業PMIです。2月に急低下しています。
春節の影響を語る人もいるのですが、昨年の春節(1月)はこんな下落のしかたをしませんでしたので、関係ないと思われます。
それよりも、環境規制で石炭を使用できなかったり、天然ガスが足りずに工場が動かなかったりしていたらしいので、そういった影響が出ているのかもしれない・・・とのことです。
なお、ハイテク製造業は54.0とのことなので、業種による格差が広がっているのかもしれません。
生産、受注、納期、輸出、輸入、購買量、出荷価格、受注など、どれをみても良い数字がありません。かなりの落ち込みです。
なお、中国のPMIには国家統計局のものと、財新のものと二つあるのですが、基本的に国家統計局のものは強い数字が出がちです。それなのにこの低い数字なのですから、実態はかなり悪化していることもありえます。
非製造業はおおむね好調をキープしているようです。
価格と受注がやや弱い以外はさほど懸念する数字にはなっていません。
中国は、一人当たりGDPでみると8500ドル程度、日本でいうと1979年とかそのあたりです。
つまりちょうど製造業から消費主導の経済に移っている最中なんですが、そのことが各種統計からもみえてきます。
総合PMIです。
消費主導の社会にはまだまだなり切れていない中国。やはり総合PMIでも製造業の影響を強く受けています。
とりあえず、ここもと発表された世界の統計はあまりいいものがありません。
米国の住宅関連指標はどれも息切れ、日本の鉱工業生産も落ち込みが激しく、そして中国のPMIです。
不景気の足音がひたひたと近づいてきているとみて良いと思います。
by中卒くん