【投資戦略/米国株】PER17倍まで戻ったS&P500
S&P500種株価指数がPER17倍まで戻ってきたようです。
The S&P 500 winter clearance sale is now over pic.twitter.com/WDNjjNTCGD
— The Long View (@HayekAndKeynes) February 27, 2019
昨年末に大暴落&バリュエーションの急低下が起きた米国株市場でしたが、
ここもと非常に急なピッチで回復してきています。
PERの裏付けとなるEPS(一株利益)の見通しは、
この間、世界経済の低迷傾向を受けて下落傾向にあります。
ここからの上昇には
- バリュエーションの上昇
- EPSの増加
のどちらかが必要になりますが、その可能性はあるでしょうか。
こうやって見ていくと、2017年は概ねPER18倍程度
2018年初めにPER19倍程度まで噴いたあとは
2018年前半はPER16~17倍で推移
その後、FRBのバランスシート縮小と世界的な景気低迷傾向を受けて
2018年後半はPER16倍を挟んだ水準で推移しています。
基本的に、一時的なバリュエーションの上昇であれば、EPSの突発的な急減があれば起きえますが(バブル崩壊など)
バリュエーションの「継続的な」上昇には、EPSの増加傾向への回帰が必要です。
現状、システミックなリスクは見当たらず、EPSの急減という事態はなさそうですが、
かといって、各種統計からみても2019Q1Q2で業績急回復というのも難しくみえます。
バリュエーションの上昇はこれ以上期待しにくい環境にあるなか、株価はすでにPER17倍まで到達。
EPSの増加も目先期待しにくい環境にあるなか、株価はすでにPER17倍まで到達・・・
いろいろと難しい局面に入ってきているように見えますが、さてどうでしょうか。
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