【投資戦略/米国株】PER17倍まで戻ったS&P500

【投資戦略/米国株】PER17倍まで戻ったS&P500

 

 

S&P500種株価指数がPER17倍まで戻ってきたようです。

昨年末に大暴落&バリュエーションの急低下が起きた米国株市場でしたが、

ここもと非常に急なピッチで回復してきています。

PERの裏付けとなるEPS(一株利益)の見通しは、

この間、世界経済の低迷傾向を受けて下落傾向にあります。

ここからの上昇には

  1. バリュエーションの上昇
  2. EPSの増加

のどちらかが必要になりますが、その可能性はあるでしょうか。

 

こうやって見ていくと、2017年は概ねPER18倍程度

2018年初めにPER19倍程度まで噴いたあとは

2018年前半はPER16~17倍で推移

その後、FRBのバランスシート縮小と世界的な景気低迷傾向を受けて

2018年後半はPER16倍を挟んだ水準で推移しています。

 

 

基本的に、一時的なバリュエーションの上昇であれば、EPSの突発的な急減があれば起きえますが(バブル崩壊など)

バリュエーションの「継続的な」上昇には、EPSの増加傾向への回帰が必要です。

現状、システミックなリスクは見当たらず、EPSの急減という事態はなさそうですが、

かといって、各種統計からみても2019Q1Q2で業績急回復というのも難しくみえます。

バリュエーションの上昇はこれ以上期待しにくい環境にあるなか、株価はすでにPER17倍まで到達。

EPSの増加も目先期待しにくい環境にあるなか、株価はすでにPER17倍まで到達・・・

 

 

いろいろと難しい局面に入ってきているように見えますが、さてどうでしょうか。