【SPLK】スプランク(Splunk)の業績・決算と株価~データ分析とSEIM製品大手

【SPLK】スプランク(Splunk)の業績・決算と株価~データ分析とSEIM製品大手

今回はデータ分析とSEIM(Security Information and Event Management)製品の大手、スプランク(Splunk)の業績と株価についてみていきます。

昨年秋からの米国株式市場の軟調推移のなかでも、スプランク(Splunk)などのインターネットテクノロジー系のグロース企業は堅調に推移しています。

とりあえず、まずはスプランク(Splunk)の事業内容から解説していきましょう。




 


スプランク(Splunk)の事業内容

スプランク(Splunk)の事業内容は、簡単に言ってしまうと、ありとあらゆるデータを集めて、分析しやすいように変換して、分析までやってしまうサービスを提供することです。

昨年流行ったビッグデータだとかIoTだとかいう言葉にぴったりしっくりくる事業内容の企業がスプランク(Splunk)ということになります。

スプランク(Splunk)の扱うデータは、

たとえばIT機器の吐き出すイベントログであったりだとか、

産業機械や工作機械がセンサで集めたデータであったりだとか、

営業現場における顧客データであったりだとか、

・・・もうありとあらゆる情報を相互に利用しやすいデータに纏めて利用するためのサービスが、スプランク(Splunk)の提供するサービスとなります。

これによって、

各種のIT機器の不具合やセキュリティの穴を見つけたり(SEIM)

産業機械や工作機械の壊れるタイミングを見つけたり(IoT)

営業現場で取りこぼしていた顧客を獲得できたりなどなど

そういったものを効率よく行っていくことが、スプランク(Splunk)のサービスを利用するメリットとなっています。

これらを個別に行うサービスはいろいろありましたが、スプランク(Splunk)の場合は各種APIやSDKを利用することで外部アプリやマシンを直接叩くことを可能にしたことが魅力のひとつになっているようです。(自分はやってないのでわかりませんが)

とりあえず、スプランク(Splunk)はこの業界でのトップ企業といえます。

 

 

スプランク(Splunk)の2018年Q4決算・業績

 

スプランク(Splunk)の業績は、上記の通り。

2003年に設立されて以降、米国会計基準GAAPベースなら通年決算はずっと赤字です。

従業員への報酬代わりに株券すりまくりなので株数がどんどん増えていきます。

なお、四半期ベースでは黒字ですが、それは年度末の売り上げが急増するからです。

 

ちなみにNon-GAAPで見るべきという人もいますが、個人的にはそれは一時的な要因であれば確かにそうですが、恒常的にStock-based compensation を渡し続けるのであれば、やはり費用として認識すべきと思います。

とりあえず、GAAPからNon-GAAPへの変換表はこちらです。

 

 

投資家としての立場であれば、Non-GAAPで多くの人がみているので、Non-GAAPで見る癖をつけて良いと思います。

ただ、その見方はあるときスッと消えて、バリュエーション評価の仕方がガラッとかわる可能性があることは理解しておいた方が良いと思います。

すぐにそういう場面が来るとはいいませんけれど。

 

 

スプランク(Splunk)の株価

 

スプランク(Splunk)の株価は直近で高値を抜いてきています。

すごく強い動きをしています。

よほど市場に現金がじゃぶじゃぶと有り余っているんでしょう。

以上です。

なお、上記はあくまでも個人的見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資においては自己責任で行うようお願いいたします。

以上。