【統計】中国財新PMI~2019年2月
中国財新PMI2019年2月の回復は一時的か?
中国の財新(Caixin)とIHS Markitが共同で算出する財新製造業PMIが、2月は予想に反して改善しました。
予想48.5のところ実数は49.9
好不調の境目である50割れは3カ月連続なのですが、数字自体はそれほど悪くなかった。
前日に発表された政府国家統計局発表のPMIは落ち込みを見せていましたから
この財新PMIの数字は個人的にはかなり意外感がありました。
なお前月はこちら⇒【統計】中国財新PMI~2019年1月
China's Caixin manufacturing #PMI, which mainly tracks mid- and small-sized companies, picked up to 49.9 in Feb, vs prev 48.3, expected 48.5.
One day earlier, official manufacturing PMI, which mainly tracks large firms, slipped deeper into contraction, fell to 49.2 from prev 49.5 pic.twitter.com/8wo7JPmMAK— YUAN TALKS (@YuanTalks) March 1, 2019
基本的に政府系PMIは大企業、財新PMIは中小企業などと言われます。
調査対象の違いが結果の違いに反映されている可能性はありますが、
ここまで大きく乖離することはそう多くはありません。
今回、財新と国家統計局PMIの違いは受注についてでしょうか。
輸出受注はどちらも落ちていますが、
国内からの受注が財新の方はややしっかりとれているようにみえます。
とりあえず、これは中国政府による需要追加策、
公共事業の積み増し方針などがあるでしょう。
ちょっとイレギュラーな数字が混ざっている可能性もあり、
俄かには信じられない数字となっています。
とりあえず、基本的には中国の実体経済はもう一段の落ち込みがあってもおかしくない、とみています。
以上。