【LEN】住宅大手レナー・コーポレーション(Lennar)の業績・決算と株価
今回は米国の住宅大手レナー(Lennar)についてみていきます。
アメリカの住宅市場は、住宅着工件数などの統計からすると全体的に冷え込み始めているようにみえるのですが、
レナー(Lennar)が先ごろ発表した2019Q1決算は意外と悪くなく、予想も高めになっています。
とりあえず、このあたりもふまえて、まずはレナー(Lennar)の事業内容からみていきましょう。
レナー(Lennar)の事業内容
レナー(Lennar)の事業は住宅建設と不動産業です。
本社はフロリダ州マイアミ
設立は1954年
2017年にCalAtlantic Homesを買収したことで、レナー(Lennar)は米国最大の住宅建設会社となりました。
レナー(Lennar)は全米21州で事業を展開
金融業にも一部足を突っ込んでおり、不動産に投資するプライベートエクイティファンドなどを運営してきたほか、住宅ローン証券化ビジネスにも一部絡んできました。
レナー(Lennar)はモーゲージファイナンス部門Rialtoを売却
なお、レナー(Lennar)は上記のような金融事業を縮小させる方針のようで、モーゲージファイナンス部門のRialtoはStone Point Capitalが管理するファンドへ売却することに合意しました。
今回の件ですべての金融事業から撤退するのかはわかりませんが、縮小させていく方針であることは確かなようです。
レナー(Lennar)の業績
レナー(Lennar)の業績は以下のようになっています。
【LEN】レナー(Lennar)https://t.co/5g6xQyo3rS
(出典:会社側決算資料)2014~2018 業績など pic.twitter.com/7Ahgav0E16
— 中卒くん@株 (@chu_sotu) March 28, 2019
【LEN】レナー(Lennar)https://t.co/5g6xQyo3rS
(出典:会社側決算資料)直近3年業績 価格上昇の一方、粗利は低下
販管費を削っても営業利益率が悪化 pic.twitter.com/nA5FgCjNaG— 中卒くん@株 (@chu_sotu) March 28, 2019
えっとですね、先に書いたように、M&Aによって売上、利益の規模は凄く伸びています。
ここで見るべきは利益率です。
直近3年になりますが、価格が上昇しているのに粗利が稼げない状況になっています。
販管費を削っても営業利益率が低下しています。
この背景にあるのは、労働コストの上昇と資材価格の上昇などだろうと思われます。
とりあえず、同社を取り巻く環境はよろしくない。
レナー(Lennar)の2019年Q1決算・業績
なお、つい昨日、レナー(Lennar)のQ1決算も出てきたのでこちらも載せておきます。
【LEN】レナー(Lennar)https://t.co/5g6xQyo3rS
(出典:会社側決算資料)2019Q1決算
昨年Q1はM&Aの統合コストが乗っていた。
これがなくなったことで増益になっているが、実質的には減益である。 pic.twitter.com/MiyDgLfuVI— 中卒くん@株 (@chu_sotu) March 28, 2019
昨年同期にはM&Aの統合コストがどかんとのっています。
これが消えたことで増益にみえますが、実質的には減益です。
【LEN】レナー(Lennar)https://t.co/5g6xQyo3rS
(出典:会社側決算資料)2019Q1各種経営指標
受注・販売などの経営指標面はポジティブ
あとはどれだけ低コストで建てられるか、という点。 pic.twitter.com/RMv9k6X1OF— 中卒くん@株 (@chu_sotu) March 28, 2019
こちらはレナー(Lennar)の経営指標
受注、販売など全般的に悪くない。
低金利によって押し上げられているもよう。
住宅関連の統計では弱い数字が出ているが、同社はそうしたなかでも健闘している方だろう。
あとは、問題はコストを抑えて建設できるかどうかという点にかかっている。
レナー(Lennar)の株価
レナー(Lennar)の株価はここもと戻り歩調となっています。
株価についての判断は、今回は控えておきたいと思います。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。
投資にあたっては自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
以上です。