やっぱり好きになれない『令和』~「和せしむ」という意味しか思い浮かばないし、『令』という漢字の成り立ちからして大嫌い
令和の『令』という漢字の成り立ちと意味が嫌・・・
いまさらブログに書くのも気が引けるのですが、やっぱりそれでも、この令和という元号が好きになれません。
この令和という元号に関しては、政府発表直後に以下のような質問をいただきました。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1112779826014769152
「令和」に対してどのような印象を持っていますか?
という質問です。
いつも質問箱のご利用ありがとうございます。
回答として書いた通り、やはり「令」という字はとても嫌な字です。
今まで元号として使われてこなかったのには、意味があったと思います。
この『令』という字は表意文字です。
上半分は神殿などの建物を表すかと考えられており
下半分は足を屈めて平身低頭する人の姿を示していると考えられています。
つまり、偉い人の話をきちんと静かに聞いている状態。
そういうところから、律令、命令、法令などとして利用されるに至っています。
つまりは、令という字は、人に命令するような、使役させるような意味合いが強い字です。
令和の『令』の意味は使役、命令「order」がメイン
令和の『令』という字の意味について政府は
「美しいという意味だ。Beautifulという意味だ。」
と説明しています。
それは全く違うと思います。
上でも書いた通り、『令』はあくまでも命令、Orderの令であります。
つまりきちんとよめば
令和天皇=和せしむ天皇
というふうになります。
美しいという意味はあくまでも副次的であり、しかもそれは「Beautiful」ではないはずです。
order ⇒ well-ordered (秩序だった)⇒ well-formed (整った、形の良い)
といった意味であるはずです。
- 令嬢はよく育てられたいいとこのお嬢さん
- 令姿はよく整った美しい姿
- 令人は品行方正でちゃんとした行動をとっている人
という意味です。
こういうところから嘉辰令月の曇りなき~となるわけで、最初から『令』という字に美しいという意味があるわけではないはずです。
それでも日本政府は、頑なに「令はBeautifulという意味」と主張しています。
無理ありすぎ。
ぶっちゃけた話、政府も学者も、
令和の「令」に命令の意味があり、「和せしむ」となることくらいわかっていた
はずだと思います。
それでもなお、この「令」という字を使った・・・
令という意味の由来も、よんだときに「和せしむ」となるのも、理解していた。
それでもなお令という字を使った。
むしろ、この令を万葉研究の学者が積極的に提示するとも思えず、なんらかの政権側の意図が働いた可能性もあるのではないか・・・
そんな風に考えていくと、なんともうすら寒いものを感じざるをえません。
考えすぎだと言われるでしょうか?
それが判明するのは、今後の動向次第でしょう。
っていうか、もうそろそろ元号とかやめませんかね。
めったに使わないからちょくちょく忘れるし、ミスの元だと思うんですけどね。
システム更新やカレンダーの差し替えなんかでコストもかかりますし、インクも紙も無駄遣いでエコじゃありませんよね。
環境保護をしろというのなら、元号はやめたらいいですよ。
以上。