【3668】コロプラに循環取引疑惑~「最果てのバベル」セールスランキング不正操作のために費用拠出
コロプラがセールスランキング不正操作
6月21日、スマホゲーム制作会社のコロプラは、自社の従業員二人(役職者を含む)が不適切な取引をしていたと公表しました。
具体的には、自社ゲーム「最果てのバベル」に課金するように関係先に依頼。
関係先は対価としてコロプラから850万円を受け取り、契約通り13日に課金をしたとのことです。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3668/tdnet/1723409/00.pdf
このような取引を行った目的は、セールスランキングにおいて上位に表示させるためだったとのことです。
コロプラの行為は循環取引にあたる可能性
コロプラの行為は、その目的がどうであれ、循環取引にあたる可能性があります。
自社が費用を負担し、依頼する形で取引先に商品を購入してもらう・・・
手数料はAppleなどの仲介機関に落ちることになりますが、立派な循環取引じゃないかと思います。
今回、IRではそういったことには触れられていませんが、今後の展開ではそのあたりもふくめて開示される必要があると思われます。
コロプラの過去の調査次第では粉飾決算の可能性も?
なお、今回の件は6月13日に発生した事案とのこと。
唯一の救いとしては、現在進行中の決算期であったことでしょう。
つまり、過年度でないので粉飾決算にはあたりません。
東証から怒られることもありません。
ただ、今後の調査結果によっては、過去にも同様の取引が行われていたことが発覚するかもしれません。
もしそうなった場合には、過年度の決算は修正をしなければならない。
役職者がかかわった粉飾決算ということになってしまいます。
非常に由々しき問題になります。
そういった方向にならないといいですね。
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