小笠原諸島近くの海徳海山(かいとくかいざん)に巨大カルデラ発見
海徳海山(かいとくかいざん)に直径3㎞のカルデラ
東京から南に1000キロ
小笠原諸島の近くにある海底火山「海徳海山(かいとくかいざん)」に巨大カルデラが見つかったとのことです。
海上保安庁の発表によると、大きさは直径3000mとのこと。
「海徳海山(かいとくかいざん)」は四か所の高い場所から構成~カルデラは東側に存在
「海徳海山(かいとくかいざん)」は四つの高い部分からなりたっていますが、このうち今回見つかったカルデラはいちばん東側の、東海徳場と言われる場所にあるものとのことです。
カルデラがあるということは、過去に噴火があったということ。
記録によれば1984年にこの地域で中規模マグマ噴火と海水変色が起きており、これがおきたのも東海徳場ではないか、とのことです。
東海徳場から西海徳場などまとめてみれば海徳海山(かいとくかいざん)はかなり広い範囲か・・・
個人的に今回驚いたのが、海徳海山の分布の広さです。
以下は海上保安庁が発表している海徳海山の地形図ですが、この東側の高いところの穴が、今回発表された3000mのカルデラです。
(写真:海上保安庁作成)
この大きさで3000m
下のスケールでみればわかるとおり、全体では直径20キロメートルクラスです。
かなりスケールの大きなマグマが溜まっている可能性があり、しかも活動中ですが、・・・怖すぎます。
海徳海山は直径3㎞、鬼界カルデラは直径10㎞、噴火なら関東圏にも大津波が襲うか
なお、海徳海山との比較で言うと、2016年に神戸大などが本格調査した鬼界カルデラは直径10キロメートルとのことでした。
過去に鬼界カルデラが大噴火した際には和歌山県にも4mの津波が押し寄せたとされています。
もし海徳海山が噴火すれば、関東に同じように津波が襲う可能性もあるかもしれません。
なお、鬼界カルデラが大噴火した際には九州南部は火砕流に飲み込まれて壊滅
その後、長く文明が発達しなかったと言われています。
さらには地球規模の気象変動も引き起こしたと言われています。
もし今、鬼界カルデラが噴火すれば一億人超の死者が出るとも言われています。
さすがに、海徳海山にはそこまでの規模はないかもしれません。
しかし、かなり大きな海底火山であり、しかも現在でも活発に活動中。
安いからといって、湾岸のマンションとかには住まない方がいいかもしれませんね。
。