K-1興行主を批判するのは村八分と同じ~新型コロナウイルス感染対策は政府がすべきこと~
新型コロナウイルス蔓延の危険性を無視してK-1がイベント開催
新型コロナウイルスが蔓延するなか、格闘技団体K-1が「さいたまスーパーアリーナ」にて「K-1 WORLD GP」を開催しました。
埼玉県は事前に自粛要請をしていたとのことですが、それを無視して強硬したことに対し多方面から非難の声が上がっています。
その多くが
「政府・自治体が開催自粛を要請していたのに従わないK-1は酷い」
というもの。
個人的にはこうした意見に強い違和感を覚えます。
K-1興行主を叩くのは「村八分の精神」と同じ
今回の件、K-1興行主に対して行われたのはあくまでも「自粛要請」です。
法的な拘束力がありません。
よって、法的な補償もありません。
「お上に従え、従ってもカネはやらん。従わなければ社会的に非難されるぞ」
そういうことです。
何の法的根拠もなく、ただ自粛要請だけを出しておき、従わなければ社会全体で批判して叩く。
そうした風潮は村八分の精神です。
自分が育った田舎の村でもこういうことが当たり前のように行われていましたが、子供の頃から嫌で嫌で仕方ありませんでした。
いまは日本全体がこの村八分の精神に染まっています。
メディアの多くがK-1興行主を叩きます。
インフルエンサーもK-1興行主を叩きます。
日頃知的なことを言っているような連中も、今回は頭に血が上っています。
「皆のことを考えないで私益を優先したK-1興行主は悪い奴だ」みたいな論調がアタリマエのように流れています。
しかし、こうした動きをアタリマエと受け止めてはいかんです。
それは全体主義国家への第一歩。
相互監視社会の気持ち悪さを許容することに繋がります。
八分の精神を当然のように称揚している己の気持ち悪さに早く気づいてほしいものです。
新型コロナウイルス対策で私権を制限したいなら、政府が責任をもって行うべき
本来であれば、新型コロナウイルス対策のような有事対応は、政府がやるべきことです。
公益のために私権を制限する・・・政府には、その権限があります。
私権を制限したことに伴う損失に対して補償をするかしないか決めるのも、政府がすべきことです。
もちろん、その根拠法が立法府でしっかり作られているべきですが。
とりあえず、そういった手続きをふまずに、K-1興行主に対しては自粛要請だけが出されました。
日本政府・自治体が自粛要請だけしかだしていないというのは、要するに自分たちが批判されたくないからでしょう。
事業者の私権を制限することによって当該事業者の資金繰りが悪化して倒産しても、政府も自治体もシランプリです。
「私たちは自粛要請をしただけであって、それに従ったのはK-1興行主」
という立場をとるんでしょう。
政府の連中が誰も責任をとろうとしないんですから、そりゃ従う方がアホです。
従わなくていいんですよ。
こういうときは、各人が「てんでんこの精神」で、資金回収に勤しむべきです。
そうでなければ事業主は干上がってしまいます。
政府の自粛要請に従っていたら、阿呆を見ます。
強制力のある措置がとられるまでは、各人が好き放題にやったら良い・・・と自分は考えます。
これは、一度でも自腹で事業をやったことがあれば、ほぼ誰でもそういうでしょう。
こういう考えを理解できない奴らは、飼い慣らされることに慣れ切った扱いやすい羊たちなのだと思います。
こういう「畜生の群れ」が、村八分を生み出します。
K-1興行主を叩く前に、己の浅はかさを嘆くべきです。
以上。