仮想売買/バーチャルトレードのすすめ
最近、とくに若い方から
「専業トレーダーになりたい」
「自分にもなれますか?」
みたいな質問が多くきます。
市場が底入れすると思ってのことのようです。
その見通しが正しいかどうかはともかく、とりあえず、ひとつだけアドバイスがあります。
それは
専業投資家として生きていく前に、仮想売買/バーチャルトレードをしてみよう
ということです。
よく、まずは「兼業を経験すべき」みたいなアドバイスをされる方もいますが、個人的には専業と兼業は別物だと思っているので、兼業をお勧めするつもりはありません。
あくまでも専業になりたいなら専業でやってみたらいいと思います。
でも、その前に「仮想売買/バーチャルトレード」の期間は絶対に必要だと思っています。
最初から身銭を張るのはやめましょう。
変な癖がつきかねませんから。
「仮想売買/バーチャルトレード」の目的
仮想売買をする目的は「自分なりのスタイルをある程度は固めるのが目的」ということです。
この「ある程度」というのが難しいところなんですが、とりあえず、のべつ幕無しにいろんな手法をとるのではないということです。
マーケットは絶えず流動的に動いていますから、決してガッチリ固めてはいけないんですが、かといって、まったくユルユルで、あれもこれもと手法を広げると、訳が分からないことになります。
まずは自分なりに「絶対勝てる手法」みたいなのを見つけることが大事になります。
これがあると、何かのきっかけで損をしても気が楽になります。
「あの手法を使って回復すればいいや」という感じで。
そういった手法をできれば2、3個見つけられるといいですが、1つだけでもどうにかなると思います。
「仮想売買/バーチャルトレード」に必要なもの
仮想売買において必要なものは
- パソコン(もしくはスマホ)
- リアルタイムチャート表示ツール(個人的には楽天証券のマケスピをお勧めします)
- ノートとペン
以上だけで良いです。
「仮想売買/バーチャルトレード」の方法
1.まず、自分が動かそうとしている金額を紙に書きます。
この金額は増やしたり減らしたりしちゃダメです。
2.現実的な指値注文、成行注文をしましょう。
板の厚さからして消化しきれないような注文をしないようにしましょう。
また、当然ですが、後出しじゃんけんをしないようにしましょう。
3.ある程度のスタイルを固めましょう。
最初にも書きましたが、いくつものやり方をためしてみて、これなら勝率が9割以上いける、というものを見つけることが大事です。
これがみつからないなら、専業になるのはやめておいた方がいいです。
4.一週間、一か月のパフォーマンスを書き出してみましょう。
スタイルが固まるまで、そして安定して稼げることを確認するまで、これを少なくとも半年くらい繰り返しましょう。
シャドーボクシングみたいなもんです。
今すぐ始めたい欲求をしっかり我慢しましょう。
5.上記の成績で、生活費が賄えるかどうか計算しましょう。
基本的に、生活費は利益の20%未満が適正だと思います。
それがクリアできるなら、専業としてやっていくための第一歩は踏み出せたと思います。
最近、相場で損を出し続けているのなら、もう一度「仮想売買/バーチャルトレード」をしてみよう
さいきん、昔みたいに相場で稼げなくなってきたなぁ・・・みたいな人は、一度実際に相場を張るのをやめて、「仮想売買/バーチャルトレード」に戻った方がいいです。
バッターボックスに立つのではなく、投球に合わせて素振りする感じです。
それは相場では許されているのですから、積極的に利用しましょう。
とくに上記の3は大事です。
ほぼ確実に稼げる方法って、どの相場環境でもあるものです。それを見つけてから再度入った方が良いです。
我慢することを覚えることも必要です。
「仮想売買/バーチャルトレード」が終わったら
とりあえず「仮想売買/バーチャルトレード」の期間が終わったら、その後は、身銭を少しだけ張ってみましょう。
実際にカネが絡むと、思考に邪魔が入るもんです。
そのうちだんだんとカネがたんなる数字に見えるようになって、いくら減っても増えても感情が揺さぶられなくなりますが、その段階になるまであまり大きなカネはつぎ込まない方がいいです。
なお、関連記事として以下も書いています。よろしければ。
専業投資家/専業トレーダーになりたい方へ偉そうにアドバイスしてみるてst
自分はもうロートルですから、若い方と張り合うつもりもありません。
とりあえず、自分が蓄積してきたものをちびりちびりと伝えていきます。
参考になれば幸いです。
以上です。