八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業~ブルガリホテルと区立小学校が同じ建物内に~三井不動産日本橋再生計画
三井不動産が主導する八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発がついに着工
東京駅八重洲口すぐの八重洲二丁目北地区市街地再開発がついに着工開始しました。
この複合ビルには、大規模バスターミナルの他、日本初となる「ブルガリホテル東京」を誘致、もともとあった「区立城東小学校」が入居。
高級ホテルと庶民のための学校、そして長距離高速バスの発着ターミナルが一緒のビルの中に入るという、すごく珍しい状況となっています。
今回はこの八重洲二丁目北地区市街地再開発についてみていきます。
(三井不動産プレスリリースより)
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発とバスターミナル
前々より、この周辺の歩道には東京発着の長距離バスの停留所がありましたが、集約化して地下二階部分にバスターミナルを設置するとのことです。
同じく隣接する八重洲二丁目中地区のバスターミナルとも連携するとのこと。
これにより外堀通りの交通がスムーズに流れることが予想され、荒天時などでも乗り降りしやすい状況になるなど、ユーザーにとっても利便性が高まることが期待されます。
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発と「ブルガリホテル東京」
八重洲二丁目北地区市街地再開発で作られる複合ビルA-1の40~45階には、ブルガリホテルズ&リゾーツの日本初となるブルガリホテル東京がやってくるということです。(2022年開業予定)
高級ブランドのホテルということでカネモな方たちが利用するホテルとなりそうです。
八重洲二丁目北地区市街地再開発と区立城東小学校
この八重洲二丁目北地区市街地再開発の再開発地域内には区立城東小学校がありました。
というわけで、新たに作られる複合ビルのなかに、城東小学校も移転します。
八重洲二丁目北地区市街地再開発の用途断面図
(三井不動産プレスリリースより)
ブルガリホテル東京、城東小学校、八重洲バスターミナルなどの関係図は上図のようになります。
八重洲二丁目北地区市街地再開発とヤンマー東京ビル
どうやら今回、角地にあるヤンマー東京ビルは八重洲二丁目北地区市街地再開発の一期工事とは別の工事になる模様。
ここらへんはいろいろと大人の事情があったのでしょう。
ちょっぴり歪なかんじになります。
八重洲二丁目北地区市街地再開発とスーパーホテルlohas東京駅八重洲口、八重洲Kビル(新生銀行東京支店)
スーパーホテルlohas東京駅八重洲口と八重洲Kビル(新生銀行東京支店)も今回の再開発には参加しないもよう。
本当に歪な再開発となっています。
三井不動産は某デベロッパーほど強面じゃありませんから、ここらへんの調整は上手くできなかったのかもしれません。
まぁ、あちらと違って上場企業ですからね。
(三井不動産プレスリリースより)
20棟ものビルが解体に~八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発
今回の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発では、20棟ものビルが解体されることになっています。
また、3本の区道も廃止されます。
区道によって分割されていた土地を纏めて一つにする再開発プロジェクトです。
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発は三井不動産の日本橋再生計画の一環
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発は三井不動産が推し進める日本橋再生計画の一環とのことです。
三菱地所が主導する丸の内側に比べ、八重洲側、日本橋側は小規模の老朽化した建造物が多く、再開発の余地が大きいことはわかっていました。
この再開発がようやく軌道に乗ってきています。
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発は高級路線から庶民まで含めた複合ビル
高級ブランドのブルガリホテルと、近隣区民なら誰でも通える区立小学校、そして深夜の高速バスに乗る人々が同じ建物を利用するという非常にカオスな状態になることが予想される八重洲二丁目北地区市街地再開発。
なかなかおもしろい、これでこそ八重洲だと思います。
なお、このプロジェクトは2022年に開業の予定です。
以上。