【6966】三井ハイテックの業績と株価
今回は、リードフレーム事業とモーターコア事業が主力となっている三井ハイテックの業績と株価についてみていきます。
まずは三井ハイテックの会社説明から始めます。
三井ハイテックとは?
三井ハイテックはICリードフレームやモーターコアの製造、またそれらを作るための精密金型などを作る会社です。
なお、三井ハイテックは三井財閥とは無関係です。
三井ハイテックの沿革
1949年 創業者の三井孝昭が三井工作所創業
1969年 リードフレームの製造に進出
1984年 三井ハイテックに社名変更
1984年 福岡証取上場
1985年 東証2部上場
1992年 東証1部上場
三井ハイテックの事業
主力となるのはリードフレーム事業、モーターコア事業です。
リードフレームは半導体のパッケージングのとき、半導体と基板とを繋ぐ薄い板状の金属のこと。
モーターコアは電磁鋼板を積み重ねてつくる、モーターの中心に位置する部品で、コイルによって生み出された電磁力を受けるための部品です。
この両分野で三井ハイテックは高いシェアを持っています。
三井ハイテックの業績
ここからは三井ハイテックの業績を会社側資料、決算関連資料などをもとにみていきます。
(ここから下は2018年12月11日に書きました)
三井ハイテックの2018年Q3決算の業績
三井ハイテックのQ3決算は、売上高の伸びが前四半期よりも鈍化、営業利益段階は費用増加を吸収しきれず減益幅拡大となっています。
三井ハイテックの2018年Q3セグメント別業績
セグメント別業績でみると、リードフレーム事業を中心とした電子部品セグメントが赤字転落しています。
費用が上昇しており、しばらくは厳しい状況が続きそうです。
三井ハイテックの2018年Q2決算の業績
前年に比べて売上は伸びているものの、利益が大きく減少しています。
要因としては、リードフレームの客先在庫が溜まっていて、価格引上げができないこと。
生産設備の増強によって費用が上昇していることが主因のようです。
三井ハイテック2018年Q2セグメント業績
セグメント業績でみるとモーター事業は好調な一方、リードフレームを中心とした電子部品事業が下振れていることがわかります。
三井ハイテックの株価 2018年12月11日
三井ハイテック 日足株価
三井ハイテック 週足株価
三井ハイテックの株価は昨年大きく上昇しましたが、その後、もとに戻ってきています。
個人的な感覚では、あともう少ししたらコツンといきそうなチャートにみえます。
事業をみてもわかりますが、確かにリードフレームは赤字転落している一方、モーターコア事業は力強く伸びています。
全部が全部ダメダメなわけではないのですが、市場はかなり悲観的になっているように感じます。
バリュエーションはPERでみるとやや魅力にかけますが、そこらへんが嫌気されているかもしれません。
なお、上記はあくまでも個人的な見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資にあたっては自己責任で行うようおねがいいたします。