新債券王ジェフリー・ガンドラック氏の長期ベア予想まとめ
新債券王ことダブルラインキャピタルのジェフリー・ガンドラック氏の2018年12月17日CNBCインタビューまとめ
DoubleLine’s Jeffrey Gundlach: This is definitely a bear market
1.今年2月の安値を下回って長期ベアトレンド入りを確信
(この発言をキッカケに2月安値をあっさり割り込みました)
2.弱気相場の前には意味のないバブルが起きる。ITバブルの時は売上のない企業によるIPO、サブプライムローンバブルのときは収入のない人への貸付、今回はクリプト、ビットコインのバブル
3.グローバルマーケットは1月26日に既にピークをつけた
4.グローバルマーケットがロールオーバーするなか、ブルマーケットがFAANGに向かった
5.しかしこれら先導役は続かなかった。FAANGは現在ベアマーケットにいるか、もしくはベアマーケットに近づいている。これらはブルマーケットの最後のStraw(わら)だ。”That was kind of the last straw”
(A drowning man will catch at a straw 溺れる者は藁をもつかむ)
6.短期的には韓国KOSPIなど新興国市場に良い兆候がみられる。(貿易面での要因を指摘)
7.トランプ大統領と中国の貿易戦争は近い将来にはよくならないだろう。
8.2019年は資本温存策こそベスト。ハイクオリティで低いボラティリティ、短い期間の債券がおすすめ
(なんや!ポジトークやんけ!とツッコミいれちゃだめですw)
ジェフリー・ガンドラック氏のここ最近の予想
2017年5月 S&P500の売りを推奨
2017年に「ビットコインをいま売ったら金持ちになれるよ」、
2017年末 ドル安を予想
2018年1月 新興国株は割高
2018年2月にFacebookを売り推奨
2018年3月頃にドル安とインフレ、商品、エネルギーなどの高騰を予測
ジェフリー・ガンドラック氏の相場観はあたるか?
ジェフリー・ガンドラック氏も人間ですから、あたるものもあれば、外すものもあります。
ただ個人的には、とても素直にマーケットをみてらっしゃる方だなぁと思っています。
チャートパターンをとても素直にみてらっしゃる。
と同時に、市場が発するノイズと、イベントが引き起こすノイズのどちらもちゃんと見ている、と思います。
ポジショントークはされていますが、悪い誘導はしていないと思います。
今回のジェフリー・ガンドラック氏の見立ても、自分の感覚とかなり近いものがあります。
一旦弱気が抜けた後の下げを予想しているのも同じくです。
ただ自分と彼、今までの流れをみていると、同じようなところでミスっています。
致命的なものではありませんが、なにかを見落としているんじゃないかと思って、彼の発言を見ています。
とりあえず、今の相場師のなかでは、一番手にマーケットのざらつきを感じて語っている方だと思います。
インタビューを聴く価値はあると思います。
以上です。