【統計】OECD加盟国の世界GDPに占める比率・シェア推移 1960年~
前回、以下の記事で米国の覇権が終わってきていることを書きましたが、あくまでも米国だけのGDPについてみており、ちょっと足りないなと思っていました。
【統計】1960年~世界のGDPシェア・比率の推移・変遷~米国の覇権の終わり
そんなわけで、もうひとつ書きます。
OECD加盟国の世界のGDPに占める比率・シェア
OECD加盟各国のGDPを足したものが、全体のGDPに対してどれだけの比率であるかを示したものです。
こちらをみると、いま起きていることがより分かりやすいのではないかと思います。
ぶっちゃけ2000年までは、世界のGDPにしめる米国比率が低下しているとは言っても、日本など西側諸国の国々の台頭によるものでしたので、経済活動上も安全保障上も問題ありませんでした。
しかし、2001年に中国がWTOに加盟してからというもの、この構図は一変します。
中国のGDPは急激に成長し、今では世界2位にまで上り詰めています。(PPPベースでは1位かもしれません。)
また、インド、ブラジル、メキシコなども上位に入ってきており、必ずしも同じイデオロギーを共有しているとはいえないような国々も上位にランクインしてきています。
(ブラジルはボルソナロ政権で米国側になりましたが、これまでは長らく左派政権でした。またメキシコは、ペニャニエトからアムロに交代したことで左派路線に転じることが予想されています。)
ブラジル大統領候補ジャイル・ボルソナロ氏の政策は案外悪くないんじゃね?
メキシコ次期大統領ロペスオブラドール氏の政策まとまる~テワンテペク地峡を開発へ~
とりあえず、2050年頃には、中国とインドが世界のGDPの1位2位になると言われています。
他の新興国も上位に来ると言われています。
個人的にはそういった予測はかなり疑問ですが、ただ今後は多様なイデオロギーが支配する社会になるだろうな、とは思います。
経済だけでなく安全保障なども含めて、米国の覇権が完全に終わる可能性が高いと思われます。
そのことには要注意です。
以上。