【統計】米小売売上高~2018年12月
米国の小売売上高、昨年12月は2009年9月以来、9年3カ月ぶりの大幅な減少
2019年2月14日、米商務省が昨年12月分の小売売上高を発表しましたが、この数字がめちゃめちゃ悪かったことで市場に一瞬、動揺が走りました。
具体的な数字としては、前月比1.2%減、前年同月比は2.3%増でした。
事前に前月比0.2%増が予想されていましたので、これを大きく下回る数字となっています。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1096404630420869120
米小売統計に株安が直撃?
今回の米小売統計ですが、
「昨年末の株安が高額消費の現場を直撃したのではないか?」
という声が出ています。
株安で傷んだ家計は、やや引き締め気味の消費に切り替えたのではないか、という見方です。
ただ、マスターカードなどが集計しているデータではこういった消費の落ち込みは観測されておらず、その点で「なぜ?」という声はあります。
政府閉鎖が米小売統計の集計作業に影響した?
今回の小売統計の下落ですが、一部のエコノミストからは「おかしいなぁ?」という声が出ています。
確かに株安で消費は落ちているのでしょうが、他のマスターカードのデータや全米小売業協会など民間系統計との整合性があまりにもとれていない。
この理由を一部のエコノミストは
「政府閉鎖のせいで統計が信頼性を欠いているのではないか?」
とみており、自分もその可能性があるかな?という風にみています。
米小売統計2018年12月、オンライン小売が前月比3.9%減?
https://twitter.com/chu_sotu/status/1096405086446661633
上記は業種別の小売売上高ですが、統計では、12月に入ってからオンラインストアの売上が前月比3.9%減だそうです。
うーん、本当か?
かなり大規模な減り方をしている業種が散見されており、本当にこの統計を信じていいのか、という疑問はあります。
どう考えても、ここもと出てきている決算内容と整合性がとれませんから。
超絶ネガティブな米小売統計を受けての市場の反応
とりあえず、市場はこの小売統計をいまだ消化しきれていないように思います。
仮にこの数字が本当であれば、かなりネガティブだとは思うのですが、どうも本当なのかどうかがわからない。
政府閉鎖の影響で1月の数字はいつ発表されるかもわかりません。
とりあえず、しばらくは他のデータとも付き合わせながらの消化になると思います。
なお、この記事は以下の質問箱の質問を受けてのものになります。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1096397767612612608
どうも、いつも質問箱のご利用ありがとうございます。
こんな感じでよろしいでしょうか。