【8153】モスフードサービス(モスバーガー)の業績と株価・決算~一時代の終わり

【8153】モスフードサービス(モスバーガー)の業績と株価・決算

今回は、ハンバーガーチェーンのモスバーガーを展開するモスフードサービスについてみていきます。

同社はここもと大きく業績を落としています。

その理由などについて書いていきたいと思います。

まずはモスフードサービス(モスバーガー)の事業紹介からはじめます。


モスフードサービス(モスバーガー)の事業内容

モスフードサービス(モスバーガー)は、モスバーガー事業を主に、いろいろなFCビジネス商材を開発している企業です。

ただ、事業セグメントでみると一目瞭然ですが、モスバーガー事業以外稼げていません。

そして、そのモスバーガー事業自体も傾いてきています。

 

 

モスフードサービス(モスバーガー)の2018年Q3業績~食中毒で大幅悪化

 

モスフードサービス(モスバーガー)の2018年Q3決算は惨憺たるものでした。

前年までの業績低迷傾向から、さらに加速度がついて下落が進んでいます。

この業績低迷の背景を同社は、2018年7月の豪雨、期初からの既存店売上の低迷、8月に起きた食中毒事件としています。

 

 

 

モスフードサービス(モスバーガー)の業績詳細 損益計算書

 

期初からの既存店売上低迷、食中毒、豪雨などの影響で、売上高、売上総利益は1桁台後半で落ちました。

しかし、販管費はほぼ横ばい。

結局、営業利益は大きく減少することになりました。

 

 

また今回、設備の減損として2.46億円、食中毒によるFC各社の業績悪化をカバーする目的でFC営業補償金を11.27億円計上

これらに加え投資有価証券評価損や固定資産除却損をあわせた特別損失の発生により、四半期純損益は2.56億円の損失となりました。

 

 

 

 

モスフードサービス(モスバーガー)のセグメント利益

モスフードサービス(モスバーガー)には、モスバーガー以外のもうかるFCがない。

それが一番の問題だとおもわれます。

モスバーガー以外の飲食事業がまったく振るいません。

FCビジネスは、なにか当たれば大きく稼げる・・・鉱山を掘る山師みたいなところがあります。

モスフードサービス(モスバーガー)は、新しい鉱山の開発がまったくできていないのが色々オツカレな感じになっています。

 

モスフードサービス(モスバーガー)の株価

日足

週足

 

とりあえず、モスフードサービス(モスバーガー)の株価は高すぎると思います。

一般的な尺度から見て、2倍弱~2.5倍超は高くみえます。

 

モスフードサービス(モスバーガー)には優待があります

モスフードサービス(モスバーガー)の優待欲しさに同社株を購入している乞食株主も多く、それで株価が維持されている部分はあるんじゃないかと思っています。

なお、優待は100株で年間2000円分の株主優待となっています。

現在の株価は2700円ですから1%分にもなりません。

 

 

とりあえず、モスフードサービス(モスバーガー)は、時代に置いてけぼりにされていると感じます。

グルメバーガーのようなおいしさはなく、かといって安くもない。

微妙なメニューだらけで客離れ、モスフードサービス(モスバーガー)のFC離れは深刻です。

第42期
2014年3月期
第43期
2015年3月期
第44期
2016年3月期
第45期
2017年3月期
第46期
2018年3月期
モスバーガー(国内) 1,419 1,405 1,370 1,361 1,341
モスバーガー(海外) 321 325 326 336 352
モスクラシック 1 1 1
モスド 1 1 1 1 2
マザーリーフ 30 33 33 27 20
ミアクッチーナ 1 2 2
あえん 5 6 8 8 6
シェフズブイ 2 2 2 2 1
グリーングリル 1 1 1 2 2
※ 1,783 ※ 1,776 1,743 1,740 1,727

(会社側資料より)

 

特に国内のモスフードサービス(モスバーガー)は酷く悪化しているのがよくわかりますね。

以上。