2019年 中国全国人民代表大会(全人代)政府活動報告2
2019年の中国全国人民代表大会(全人代)政府活動報告についてまとめます。
とりあえず自分用の備忘録的な意味合いもありますので、
ざっくりとメモのような形でまとめます。
読みにくいかもしれませんがご了承ください。
なお、この記事は2019年 中国全国人民代表大会(全人代)政府活動報告1のつづきになります。
18.農業
食糧生産を重視(ここもと肥料輸入が急拡大していることとも整合しそう)
14億人の食糧自給をめざす
高標準水田拡張・種苗事業発展
アフリカ豚コレラ撲滅(具体策なし)
地域特産品の開発とブランド保護を重視
農業の機械化を推進
19.農村の衛生
農村の飲料水問題を改善(汚染がひどく、飲み水に適さない水が多いため)
6000万人に安全な上水供給を約束
トイレ革命推進
ごみ・汚水処理を徹底
20.農村経済
農地収用制度改革
宅基地制度改革
土地の民間貸しを制度化
21.西部開発
西部地区で新たな政策導入
(現在、西部では法人税優遇措置をとっているが、それがもうすぐ期限切れ)
22.その他地域
東北区域を新興
中部地域の需要掘り起こし
東部地域は先行発展を促進
(ここらへんは全く具体策なし。とくに東北部で何も保護がないのは、西部地域の落ち込みがひどすぎて、そちらにリソースを多く割かなければならない事情がありそう。東北部もかなり厳しいと聞くが。。。)
23.重点地区
京津冀(北京市、天津市、河北省)
雄安新区
粤港澳大湾区(広東省、香港、マカオ)
長江デルタ
長江経済ベルト
などが重要地点
24.藍色経済
海洋経済発展、藍色経済/ブルーエコノミーを展開へ
海洋産業のハイエンド化、国際化を推進
上海に藍色本部要衝構築
25.都市政策
中核都市が周辺を牽引する仕組みを構築
農村から都市への人口移動を促す(これ、昔とまったく思想が逆)
住居問題解決のためスラム街開発を促進、保障性住宅も促進(低賃金労働者向け公営住宅のようなもの)
26.大気汚染対策
二酸化硫黄とNOx排出量を3%減らす
PM2.5濃度を引き続き引き下げ
北京、天津、河北省、長江デルタ、汾渭平原で大気汚染対策継続
工場、石炭燃料、化石燃料車の管理をする
(今回の大気汚染対策はさほど厳しくなさそう。景気を意識してか、言及は少なめ)
27.水質汚染対策
窒素系肥料の利用にともなうアンモニア類排出量を2%減へ
河川、湖沼、海岸管理を重視
ゴミ分別化を強化
企業に汚染問題の責任を負わせる
28.環境保護全般
火力発電と製鉄業の排出量が問題排出源
石炭火力のクリーン化実現
水力・風力・太陽光の棄電問題を解決
(新エネ関連企業が儲かると思います)
下水管網と処理施設建設を推進
環境債の仕組みを発展
環境保護産業を充実させる
2019年 中国全国人民代表大会(全人代)政府活動報告3につづく
。
。
。