【600519】貴州茅台酒(キシュウ・マオタイシュ)の決算・業績と株価

今回は、中国の高級酒メーカー、貴州茅台酒(キシュウ・マオタイシュ)についてみていきます。

貴州茅台酒は300年以上の歴史があるとされる、中国を代表する高級酒メーカーです。

同社の製品は非常に人気が高く、メーカー希望販売価格を2倍近く上回る金額で売買されていることで有名です。

まずは、そんな貴州茅台酒の事業内容からみていきます。

貴州茅台酒の事業内容は、まんま貴州茅台酒を製造・販売することです。

貴州茅台酒は中国を代表する高級酒であり、海外要人の接待や贈答用としてもよく利用されるお酒となっています。

その歴史は事業体設立以後だけでみても300年以上経っているとのこと。

茅台酒は貴州省産のコーリャン(モロコシ)と長江支流の赤水河の水を主な原料とする蒸留酒です。

非常に手間暇かかる製造がおこなわれていることで有名で、

蒸し、発酵・蒸留を何度も繰り返す製法「九蒸八酵七取酒」が採られ、さらに数年寝かせてから出荷される白酒となっています。

で世界三大蒸留酒のひとつとして扱われており、

その製法のため大量供給は行えず、常に供給不足、価格が高騰しやすいお酒となっています。

なお、こうした高級酒は反腐敗運動のなかで幾度となく逆風に見舞われましたが、ブランド力の強い同社は大した影響もなく、今まで業績を拡大させてきました。

ここからは貴州茅台酒の2018年上半期業績についてみていきます。

https://twitter.com/chu_sotu/status/1115789566999273472

売上が　25493　⇒　35251

営業利益が　16123⇒　22879

へと大幅に増加。

営業利益率が65%とか・・・異常なほどの数字ですね。

https://twitter.com/chu_sotu/status/1115789613786787840

貴州茅台酒は市中価格が高騰していることに合わせ、値上げしています。

それが業績にもポジティブな影響をあたえています。

貴州茅台酒の株価は、昨年は景気後退で一端弱含みましたが、その後は大きく持ち直す展開。

MSCI管理者とか、業績の好調さを囃しているものと思われます。

ただ、既に株価はPERもEV/EBITDAも非常に割高です。

ここから先を積極的に買うのはやや腰が引ける気がします。

なお、上記はあくまでも個人的見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資においては自己責任でされるようお願いいたします。

以上。